pmnh wildlife portrait archive : birds

マエカケカザリドリ - Purple-throated Fruitcrow - Querula purpurata

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すぐそこでパタパタとホバリングするチョウゲンボウを撮り損ねたり、カワセミがため池でドボンと漁をする姿を撮ったり、昨今もそれなりに鳥を見ているのだが、どうも全般的には今一つなので、蔵出しとする。

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ツバメその2 - Barn Swallow #2 - Hirundo rustica

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暑いのと、目の調子が悪いのと、植物の分類に熱中していたのとで、このところあまり熱心に自然観察はしていなかったのだが、昨晩夕立の激しい雨が降って程よく温度が和らげられた今日は、雲もきれいな夏らしいよい日で、これは出かけなくては、と久しぶりにため池巡りに出かけた。

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サンコウチョウ - Japanese Paradise-Flycatcher - Terpsiphone atrocaudata

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小屋の六月の愉しみと言えばまずアカショウビンとサンコウチョウだが、昨年、今年とアカショウビンの姿が見えない。一方でサンコウチョウは例年通りだ。

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ヒレンジャクその3 - Japanese Waxwing #3 - Bombycilla japonica

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その2からの続き)というわけで寒い中、レンジャクがたむろしている木の下でポケッと見ていると、排泄中のレンジャクに目が留まる。


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ヒレンジャクその2 - Japanese Waxwing #2 - Bombycilla japonica

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今年の冬は全般的に暖冬で、これまであまり極端な寒さにはならなかった。その割に(あるいはそのために)節分を越えてから何度も積雪があり、やや例年と異なった冬という印象が強かった。

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チョコレートタイヨウチョウ - Carmelite Sunbird - Chalcomitra fuliginosa

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昔の写真から。ガボンの海岸近くのタイヨウチョウ。三日月というか半月というかとにかく首飾りがおしゃれ。


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ツメナガセキレイ - Eastern Yellow Wagtail - Motacilla tschutschensis

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北海道に行ったら、ツメナガセキレイがいた。見たのは15年ぶりくらい。黄色い羽を光らせて、強風にヨタヨタパタパタしていた。

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ノゴマ - Siberian Rubythroat - Calliope calliope

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子供の頃の図鑑のページの左上の目立つところに、この鳥が草原で囀っている絵があったから、この喉の赤い鳥のことは知っていたが、今まであまり大した縁がなかった。

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キヅタアメリカムシクイ - Myrtle Warbler - Setophaga coronata

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白黒の模様のあちこちに鮮やかな黄色い羽を隠していて、なかなかに目立つ。アメリカの西側と東側の亜種が種に昇格する前は、あるいは分割前の呼称を採用する場合は、Yellow-rumped Warbler 黄色い腰の Warbler という名前だった割には、腰の黄色は目立たなくて、一番目立つのは胸の両側の羽だ。

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ノドジロシトド - White-throated Sparrow - Zonotrichia slbicollis

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結局スリナムに続いて六年前のメイン州の春の鳥の写真を整理しているので、その中からノドジロシトド。


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ヒゴロモ - Maroon Oriole - Analcipus traillii

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連休で人が多いし、雨だし、というわけで昔の写真の虫干し。12年前の、台湾のヒゴロモ、Maroon Oriole。


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ズグロインドチメドリ - Dark-fronted Babbler - Rhopocichla atriceps

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その場所では決して珍しい鳥ではないし、特に特徴が目立つと言うわけでもないのだけど、とにかく、顔が猟奇王(笑)。

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チャムネツバメ - Brown-chested Martin - Progne tapera

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スリナムとかに行くと、奥地でも、奥地でないところでも、水のあるところに色々なツバメがすいすいと飛んでいたり、群れていたりする。

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ジョウビタキ - Daurian Redstart - Phoenicurus auroreus

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ジョウビタキは珍しい鳥ではないが、基本的に冬鳥で、特に西日本の里に多く、だいたいは秋冬のよわい夕陽を浴びて、しっぽをぴくぴく震わせているような印象だった。

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ベニカザリドリ - Crimson Fruitcrow - Haematoderus militaris

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引き続きスリナムの写真の整理を継続中。この冬やや多いベニマシコにしようか迷ったけど、ヒワはいろいろ出ているので、こちらにした。

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マミチャジナイ - Eyebrowed Thrush - Turdus obscurus

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これも東の方では滅多に見ないが、西日本では何度か見かける機会があったので、日本では西日本で越冬する冬鳥かと思っていた。

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オオシロボシガビチョウ - Giant Laughingthrush - Ianthocincla maxima

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よく雨の降る季節に、この鳥のことを思い出した。


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オオヨシキリ - Oriental Reed-Warbler - Acrocephalus orientalis

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珍しい鳥ではなくとも、その鳥の行動パターンと自分の行動パターンがあまり重なっていないために、何となく縁の遠い鳥というものがある。

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キバシヤブチメドリ - Yellow-billed Babbler - Argya affinis

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地味というか、実利に徹したというか、あまり器量がよくないというか、まぁそういう風貌の鳥だった。群れで生活しているので、喋るのは達者。目はちょっと怖い。


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ヒレンジャク - Japanese Waxwing - Bombycilla japonica

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今年の冬の鳥相は、気温に相反してお寒いとしか言いようのない惨状だったが、それでもよいこともあった。ずっとタイミングを外されていたヒレンジャクの群れと濃厚接触、いや近接遭遇できたのだ。

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アトリ - Brambling - Fringilla montifringilla

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例年肌寒くなると早速アトリがやって来て、頭上で渦を巻くように群を成して飛ぶのだが、今年は全く見ない。

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ノドグロコウカンチョウ - Red-capped Cardinal - Paroaria gularis

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いわゆるカージナルスの Cardinal と同じ名前がついた赤い鳥だけれど、最近の分類ではあっちのいわゆる Cardinal、つまり Northern Cardinal とは分かれて、フウキンチョウのなかまということに落ち着いている。

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ソウシチョウ - Red-billed Leiothrix - Leiothrix lutea

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今年の夏、出雲に行った時、昼間は放し飼いにしてもらったので、少しは山の中などもごそごそと歩くことが出来た。

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ミドリカラスモドキ - Asian Glossy Starling - Aplonis panayensis

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赤い鳥はなぜなぜ赤い、赤い実を食べたとかいう歌があるが、これは目玉が赤い実になってしまったという例。

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ハシナガサバクガラス - Henderson's Ground-Jay / Mongolian Ground-Jay - Podoces hendersoni

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和名ではサバクガラスだけれども、英語では Ground-Jay (ジメン〜カケス。ジカケスとか)。カラスにしてもカケスにしてもカラス上科のカラス科カラス亜科で、似た者同士だからどっちの名前でもよいのだけれど、DNAの分析ではカケスにより近く、何より色彩パターンなどの見た目はカケスほぼそのまんま。

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カオグロアメリカムシクイ - Common Yellowthroat - Geothlypis trichas

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ユーラシア大陸にいない、アメリカムシクイの続き。だいたいこういう感じで、白黒灰黄のやつが多い。それに時々朱色が混ざってきたりする。

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ノドグロミドリアメリカムシクイ - Setophaga virens - Black-throated Green Warbler

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そもそも、アメリカ大陸の鳥相は旧大陸のものとだいぶ様子が異なる。そこに、まぁ適当といってはいけないが、結構気ままに名前を付けてしまったので、いろいろ混乱のもとになっている。あこれミカンじゃん、へーここにもあるんだーとか言って名付けたら、全然ミカンじゃなかった、みたいな例がいろいろある。

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セイロンサンジャク - Sri Lanka Blue-Magpie - Urocissa ornata

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台湾固有種ヤマムスメの近い親戚筋で、こちらはスリランカ固有種。どちらも、密林の生活に淫していたら、いつの間にか密林が人間に切り刻まれてピンチ、とそういうストーリーではないだろうか。

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ヒマラヤマミジロマシコ - Himalayan White-browed Rosefinch - Carpodacus thura

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思ったより大変だったところと、思ったよりラクチンだったところがあったが、ともあれ、はるばる雲南のベースキャンプまで辿り着くと、この鳥が囀っていた。標高4,100m。


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ネコマネドリ - Grey Catbird - Dumetella carolinensis

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新しい場所に行く時は、多少の予備知識は必要だけれど、あまり予備知識が豊富すぎるのも宜しくない。


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タイワンガビチョウ - Taiwan Hwamei - Leucodioptron taewanum

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大陸のガビチョウはメガネをかけていて、かけているから名前がガビチョウなのだが、台湾の近縁種(以前は亜種の扱いだった)は、そのメガネをすっぱりと外している。

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ガビチョウ - Chinese Hwamei - Leucodioptron canorum

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小屋から30分ほど林道を上がったあたりの寂しいところの林床の笹やぶに、ひとつがいのガビチョウが居ついたことを知ったのは昨年の秋だった。なわばりに執着があるようで、だいたいいつも同じ場所にいる。
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カヤクグリ - Japanese Accentor - Prunella rubida

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ミソサザイから、地味つながりでカヤクグリ。これにも、地味でよい名前がついている。


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ミソサザイ - Eurasian Wren - Nannus troglodytes

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森に入れば森にいるし、小屋に帰れば小屋の周りにいる。


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コルリ - Siberian Blue Robin - Larvivora cyane

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今のところ、今年の夏鳥関連で最大の事件はトラツグミ、ミゾゴイとこのコルリの定着だ。トラツグミは二羽しかいないような気がするが、コルリは少なくとも数羽、あるいはもう少し多いかも知れない。

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トラツグミ - Scaly Thrush - Zoothera dauma

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この春、小屋の近くにあらわれた大物、トラツグミ。最初に気づいた時は、ヤマドリの雌かと思った、くらい大きな感じがした。驚かさないようにゆっくり、少しずつ近づくとやっぱり大きくて、ライチョウみたいに見える。何だこれは。ただ、ジョウビタキみたいにヒョコヒョコと屈伸運動をしたのでトラツグミと知れた。血圧と喜びがふつふつと湧き上がる。

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カワラヒワ - Grey-capped Greenfinch - Chloris sinica

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珍客が来たり、常連にも多い少ないはあるけれど、山の冬は基本的にヒワ類が優占している。


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アカチャイワヒバリ - Rufous-breasted Accentor - Prunella strophiata

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雲南の山にいた鳥。まぁだいたい Accentor と言えばそんな感じだが、争いを避けるように(多分避けているのだと思う)山の高いところの、しかも更に潅木の中みたいなところにいるちょっと小太りの(寒いし)地味な鳥だ。

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ホシガラス - Spotted Nutcracker - Nucifraga caryocatactes

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山に登り、疲労によたよたと下っていくと、森の中、茂みの下、左手のすぐ上のところを、さぁっと大きな鳥が滑空していった。


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インドヒタキ - Indian Robin - Saxicoloides fulicatus leucopterus

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たいていどこの地域でも、外で食事をしていると抜け目なく狙ってくる鳥がいるが、このスリランカの中北西部では、この鳥の担当だった。

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ノジコ - Yellow Bunting - Schoeniclus sulphuratus

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長野県の隅っこにある我が仕事場兼山小屋の夏をいろどる鳥のひとつ。


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ワキフチメドリ - Grey-crowned Crocias - Laniellus langbianis

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今回は写真としてはダメダメなんだけど、被写体が珍しいという趣向で。


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オーストンヤマガラ - Owston's Varied Tit - Sittiparus owstoni

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長野にある観察小屋は、山の中腹の渓流の近くの林にあるが、案外ヤマガラは少ない。シジュウカラ、ヒガラ、コガラが右往左往しているのに比べるとこれは意外だった。

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イソヒヨドリ - Blue Rock-Thrush - Monticola solitarius

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浜辺は海鳥・水鳥を見るにはよいが、普段は山がホームグラウンド。勝手が違って寂しい時に、この鳥が心配するように出てくるととてもほっとする。僕からすれば、海と山をつないでくれる近しい鳥だ。

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アオカワラヒワ - European Greenfinch - Chloris chloris

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日本にいる親戚、つまりカワラヒワ、あるいは Grey-capped Greenfinch (C. sinica) に比べると、なんだか目つきが鋭いような気がするけれども、これは一般化してよいものかどうかはよくわからない。

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ノドジマコバシチメドリ - Bar-throated Minla - Chrysominla strigula

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食われるのか売られるのか、いずれにしても捕獲圧が強いと見えて、タイの人里では鳥が逃げる。こっちの方が愕然とするくらい、全力で逃げて行く。

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シロスジハシボソヒバリ - Spike-heeled Lark - Chersomanes albofasciata

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焦げつくようなアフリカの荒地で、踏ん張って生きていたヒバリ一羽。


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ヤブサメ - Asian Stubtail - Urosphena squameiceps

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前々からその存在は聞いていたけれど、迂闊にも見たことのなかった小さなムシクイをようやく間近に観察できた。小さくて尻尾が短くて、みじめな外見を想像していたのだけれど、手指や嘴のすらっと長い、意外と色っぽい外見なのでおどろいた。

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コムクドリ - Chestnut-cheeked Starling - Agropsar philippensis

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十五年くらい前に一回戸隠で見て、昨年春に小屋の裏で見るまで、ずいぶんインターバルが空いた。改めてじっくり観察してわかったのだが、こいつらは桜前線とともに移動している。

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コシアカツバメ - Red-rumped Swallow - Cecropis daurica

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今年も東京にツバメがやって来たので、何かツバメ、と思ったのだがあまりよい写真が見つからない。満足の行く写真ではないけれども、ちょっと好きなコシアカツバメにした。


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ズグロウロコハタオリ - Village Weaver - Textor cucullatus

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ハタオリドリの繁殖期は、雄が競って凝った巣を作り、雌がそれを検分して値踏みをする、というものが多い。雄はとにかく必死なので、それぞれが同じ木に丹精込めて巣を仕上げ、また手を入れて、血気にはやって隣と喧嘩し、テンション高く雌を待つ。

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エナガその2 - Long-tailed Tit #2 - Aegithalos caudatus caudatus

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北海道の「かわいい」鳥、二本目。


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キクイタダキ - Goldcrest - Regulus regulus

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母が死んで、なにかそれらしいものと思い、キクイタダキ。


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ウソ - Eurasian Bullfinch - Pyrrhula pyrrhula

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山小屋で本を読んでいたら、近くの樹の高いところで、なつかしい声がした。たぶんウソだと思うが、確信までのものはない。


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セアカハナドリ - Scarlet-backed Flowerpecker - Dicaeum cruentatum

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スンゲイ・ブーローで、うるさくつきまとう小さい蚊や小さい子供にうんざりしていた時、出てきてちょっと遊んでくれた器量のよい鳥。


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カワリサンコウチョウ - Asian Paradise-Flycatcher - Terpsiphone paradisi

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小屋に三光鳥が出た、という話の続きに三光鳥の写真を上げたかったところだが、まだ写真どころか挨拶もろくに出来ていないので、まずは親戚の写真から。


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サンショウクイ - Ashy Minivet - Pericrocotus divaricatus

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サンショウクイが確かに来て嬉しい、ということを何度も書いた。当然、撮影もトライしてきたのだが、もたもたしているうちに、すっかり葉が伸びてもはや姿を認めることが困難になりつつあるので、ここらで一度この春の分を出しておくことにする。

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コガラ - Willow Tit - Poecile montanus

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ういういしくて、ちょっと応援したくなるコガラのカップル。


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ベニサンショウクイ - Grey-Chinned Minivet - Pericrocotus solaris

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小屋にサンショウクイが来た話を書いたところ、サンショウクイの写真、というリクエストがあったのだが、現在進行形で撮影している最中なので、取り敢えずは台湾や東南アジアなどにいる近縁種のベニサンショウクイから。


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オオルリ - Blue and White Flycatcher - Cyanoptila cyanomelana

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日記の方で、到着したと報告したオオルリ。写真としては今一つだけれど、旬のものなので掲載しておく。


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ゴジュウカラ - Wood Nuthatch - Sitta europaea

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秋が深まって木の葉が落ちると、幹のスペシャリストであるゴジュウカラの姿が急に目に付くようになる。


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チャバラオオルリ - Vivid Niltava - Niltava vivida

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タイやベトナムで見た Niltava (他の種類)は、すっと立つように止まっていて、ヒタキの割にあまり不要に動かず、結局そこにいたのに気付かずに去って行った、という、どちらかといえば悔しい思い出ばかりある鳥だったが、台湾のこいつは普通に出てきて、普通に振る舞ったので、普通に撮影することができた。
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アオツラミツスイ - Blue-faced Honeyeater - Entomyzon cyanotis

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いやもう、あんまり暑いから、涼しげに見える奴を一枚。それだけ。



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ツバメ - Barn Swallow - Hirundo rustica

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東京の夏鳥といえばツバメ。毎年やって来ては大通りを川に見立てて車の流れの上をすいすいと泳ぐように飛んでいる(実際の川の上でもやっている)が、今年はやや数が少なくて寂しい。


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キマユホオジロ - Yellow-browed Bunting - Emberiza chrysophrys

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猫の額のような蓋井島の畑のよこの薮で一羽、ポーズを取ってくれたやさしいキマユホオジロ。初めて見た。


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ミヤマウグイス - Yellowish-bellied Bush-Warbler - Horornis acanthizoides

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阿里山から大塔山への上り下りで一緒に遊んでくれた台湾のウグイス近縁種。



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ミヤマホオジロ - Yellow-throated Bunting - Emberiza elegans

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オオマシコの時にちょっと触れた、なぜここに君が、のミヤマホオジロ。中部山岳の中腹、標高1200m くらいの山の中である。ヒワやカラなどの山の鳥、寒いところの鳥が勢ぞろいなのは理解できるが、このミヤマホオジロには少々驚いた。

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オオマシコ - Pallas's Rosefinch - Carpodacus roseus

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標高約1200m、雪の積もったひと気のない雑木林、なぜかミヤマホオジロ一羽を従えて、ひそやかに暮らしていた一群の赤い鳥。


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ルリビタキ - Red-flanked Bluetail - Tarsiger cyanurus

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今年は家の横のスペースにアオジが来る、シメが来る、シロハラも来る、と喜んでいたら、とうとうルリビタキまで来た。杉並でルリビタキなんて、今まで2回しか見たことがない。


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ヒバリその2 - Eurasian Skylark - Alauda japonica

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ヒバリつながりで、今度は日本の普通のヒバリ、二回目。一回目は愛媛のこちら



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カンムリヒバリ - Crested Lark - Galerida cristata

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日本では馴染みがないが、ヨーロッパ、とくにギリシャでは普通種。農地の端っことか何もない原っぱとかによくいる。


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アフリカサンコウチョウ - African Paradise-Flycatcher - Terpsiphone viridis

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理事が、あなたの写真は最近どんどんこわくなる、というので、そりゃあそうだろう、もともとそういうのがやりたいのであって、技術的に少しずつ近づいているんだもの、と思ったが、一番身近な鑑賞者の意見もレスペクトして、「きれいな」鳥の写真で一回休むことにする。

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イイジマムシクイ - Iijima's Leaf-Warbler - Phylloscopus ijimae

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這いずり日記のところでイイジマムシクイの話を書いたら、それはどんな鳥なのか、そもそもムシクイとはどういう格好をした鳥なのか、と質問を受けたので、こちらでイイジマムシクイの写真を上げておくことにする。

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イイジマムシクイ - Iijima's Leaf-Warbler - Phylloscopus ijimae

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這いずり日記のところでイイジマムシクイの話を書いたら、それはどんな鳥なのか、そもそもムシクイとはどういう格好をした鳥なのか、と質問を受けたので、こちらでイイジマムシクイの写真を上げておくことにする。

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コウラウン - Red-whiskered Bulbul - Pycnonotus jocosus

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日本語だと紅羅雲。エキゾチックな風貌の普通種で、こういう風流な和名がついているものは大体飼い鳥として輸入された鳥が多いようだ。


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カワビタキ - Plumbeous Water-Redstart - Phoenicurus fuliginosus

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新撰組ではないが、台灣で「山」「川」と言えばまずはこの鳥だ。青くて、赤くて、雌が地味で、強気で、臆病で、きびきびとした、ヒタキらしいヒタキ。

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ホシムクドリ - Common Starling - Sturnus vulgaris

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ヨーロッパの平野、荒地や畑が続くようなところで、夕方、雲霞のように群れて飛んでいく鳥を見ることがあるが、渡り鳥でなければ、たいていはこいつだ。


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イワドリ - Guianan Cock-of-the-Rock - Rupicola rupicola

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ヘンテコなものが多かった南米のスリナムでも、とびきり変だった奴、イワドリ。図鑑を見ると、「飛翔中はオレンジの火の玉」とある。パラマリボからチャーターした軽飛行機で一時間半、そこからボートをチャーターし、あとは徒歩でジャングルを二泊三日。確かにオレンジの火の玉はいたのである。


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ニシコクマルガラス - Jackdaw - Corvus monedula

コンパクトでずんぐりした体形、油断のならない眼。どことなく悪戯好きで抜け目なさそう、という風体の、何と言うか、ちょっとちょっかいを出したくなるカラスだ。日本に似たのがいないので、新鮮。


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タイリクハクセキレイ - White Wagtail - Motacilla alba

うん十年前、まだ学生だった頃、駅前の銀行のビルの壁面にたくさんのハクセキレイが集結しるのを見つけてびっくりしたものだ。それ以前には(少なくともしばらくの間)東京の市街地にセキレイはいなかった。その頃に何かきっかけがあったのか、圧迫があったのか、それはわからない。

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カンムリチメドリ - Taiwan Yuhina - Yuhina brunneiceps

色々あちこちで鳥や動物を見てきたつもりだが、人の目の前で、わざわざ逆立ちして股の下からこちらを覗き込むなんていうふざけた奴は初めて見た。しかも、逆さ向きなのに、眉毛があって、髭もあって、むしろトンガリ帽子の普段の上向きより真面目な顔をしている。何とも人を小馬鹿にしているのだった。


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サメビタキ - Dark-sided Flycatcher - Muscicapa sibirica

ヒタキが好きだ、と書いた手前、ヒタキの二連発目。サメビタキはキビタキやオオルリに比べると地味だし、数も少ないが、やはり好きな鳥だ。


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キビタキ - Narcissus Flycatcher - Ficedula narcissina

ヒタキが好きだ。カラスもスズメも、サギもシギも好きだけれど、やっぱり林の奥からヒタキの声が聞こえてくると、心の底から嬉しくなる。鮮やかな色、特徴ある飛び方、それから、気が強そうでいて、結構びくびくしているところ。


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オナガクロムクドリモドキ - Great-tailed Grackle - Quiscalus mexicanus

耳に痛いことを言うと寄ってたかって潰そうとする。一方で、とろけるように、ふわふわで、口当たりのよい、虚ろな言葉が、傷口を忘れさせる脳内麻薬のように地面から湧き出してくる。この喩えようのない薄気味の悪さ。


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タカサゴマシコ - Taiwan Rosefinch - Carpodacus formosanus

イスカとか、なんとかマシコとか、ヒワのなかまには赤い鳥がある。台湾の山にこういう鳥がいるということは例によって全然予習してこなかったから、この鳥が霧の中から現れて少しずつ近づいてきた時、脳内は驚きと快楽物質で満たされたのだった。

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クロオウチュウ - Fork-tailed Drongo - Edolius adsimilis

理事はドロンゴが大好きらしく、ドロンゴを見つけるとドロンゴ!ドロンゴ!と騒ぐ。確かに Y字形のしっぽをひらひらと靡かせてクルクルと優雅に飛び戻るドロンゴは見ていて楽しい。ただ、理事が騒ぐのには、容易に見分けがつくという理由があるのではないか、とも僕は疑っている。
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メキシコカケス - Mexican Jay - Aphelocoma wollweberi

何羽かで群れていて、がやがやとうるさくて、あまり物怖じはしなくて、がさつに思えるけれど、よく見るとちょっと綺麗。要するにどこにでもいるようなカササギというか、オナガというか。そんな感じである。


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メキシコユキヒメドリ - Yellow-eyed Junco - Junco phaenotus

これは Yellow-eyed Junco だが、別に Dark-eyed Junco というのもいる。Junco の発音は英語では「ジャンコゥ」という感じだが、まぁそれはそれとして、日本人の僕にはどうしても「じゅんこ」に見えて仕方がない。
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シロハラ - Pale Thrush - Turdus pallidus

秋に伐採や剪定が入ったせいか、今年の僕のホームグラウンドは、例年よりかなり明るい。そして、鳥がいなくて淋しい。アカハラもシロハラもいないし、シメもいない。ましてやルリビタキなど望むべくもない。身を隠すような繁みが少なくなっただけでなく、明るくなったことで散歩する人、犬、場合によっては放し飼いの犬までが我が物顔に走り回っている。

ということで今年の冬はもう半ば諦めたので、またどこかに出かけるつもりだ。ただ仕事の区切りがなかなかつかない。写真は三年前、シロハラが多かった冬の写真から。だらっと羽を下げるお得意のポーズが少し懐かしい。
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モズ - Bull-headed Shrike - Lanius bucephalus

今年も家の近所にモズがやって来た。年によって来たり来なかったりするが、ここのところは定着といって差し支えない状況だ。孤独をたのしむように、一羽であちら、こちら、移動しつつ遊んでいる。杉並も、僕が子供の頃はもはやモズなんて居なかったから、ようやく復活してきたということなのであろう。もっとも、僕も産まれるのがあと十年か十五年早かったら、庭をウズラが走り、天井裏をイタチが駆けていたという話だから、戦後から昭和四十年代にかけての環境はずいぶん変わったものと見える。 View Photo...

メジロその2 - Japanese White-Eye (2) - Zosterops japonics

東京都内、杉並の我が家近辺では昨年は冬鳥が多く活況を呈していたのだが、今年はすくない。去年いて今年(まだ)見ないものを挙げると、ハシボソガラス、ホシハジロ、コガモ、シロハラ、マミチャジナイ、マガモアカゲラシメ、カワラヒワ、アオジ、ヤマガラ、エナガといったところ。風邪を引いたりして昨年ほど探索できていないせいもあるけど、散歩しても目に付くのはシジュウカラやメジロくらい、全体に淋しいことは事実だ。写真は昔日本から持ち込まれたものが野生化したハワイ島のメジロ。競争が激しいのか、気候が厳しいのか、本家の者どもに比べるとどこか余裕や愛想がないような感じがするけれども、孤島は得意分野だけに数は多かった。 View Photo...

メジロ - Japanese White-eye - Zosterops japonicus

小さな体、ちょっと意地悪そうな眼、シールを貼り付けたような白いマーク、鮮やかな黄緑の羽毛、か細く優美な地啼き、清かなさえずり。日の光のなかを行き来するメジロはまぶしい鳥だ。

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ムナジロガラス - Pied Crow - Corvus albus

肉色の口をしたカラスがある一方で、こいつの口の中は漆黒の虚空である。異次元の世界につながっていそうで、ちょっと怖い。

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ミミジロチメドリ - White-eared Sibia - Heterophasia auricularis

日本語教育を受けた台湾原住民の方との会話に困惑することの多かったなか、サトイモ畑で行き合った老人とやっと自然体で世間話をすることができて、なんだかほっとして腰を下ろしていると、斜面の下の方からこのチメドリが何羽か上がってきて、呼びもしない僕の顔を覗いて行った。 View Photo...

アカハラ - Brown-headed Thrush - Turdus chrysolaus

散歩コースの裏の公園の秘密の一角にいつも居座って、ここ二か月、嫌そうな顔をしながら僕を迎えてくれた三バカトリオ(シメ、シロハラ、マミチャジナイ各一羽)の一角。格好の遊び相手だったが、こいつらとももうすぐお別れの時が来る。

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ベニハワイミツスイ - Iiwi - Drepanis coccinea

頭から脚までちょっとびっくりするような澄んだ赤い色で、嘴はとても長い。姿だけでなくて、時々雄はつま先立ってキューキューコポコポと妻への愛を吐き出す。愛すべきキテレツな鳥だけに、ずいぶん数が減っているようで心配だ。

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ヒヨドリ - Brown-eared Bulbul - Hypsipetes amaurotis

地道に近所でバードウォッチングシリーズの続きは、葬式の帰り、町田で見たヒヨドリにした。以前、アメリカ人バーダーの来日鳥観察レポートを読んだのだが、ヒヨドリを評して、この鳥はひどい、姿は**のように醜く、鳴き声は**のようにおぞましい、と書いてある。気持ちは判らないでもないが、晩夏の頃、明け方チーパルピヤ等と囀る声はそれなりに素敵だし、体調がよく、気分がささくれていない時の姿はそれほど捨てたものではない、ほら。
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ハシブトムジチメドリ - Abbott's Babbler - Malacocincla abbotti

ぬかるんだ暗い森の地面で、一羽嬉しそうに餌を食べていた。逃げる風もない。やがて飛び立つと、自慢するように巨樹の前に止まり、ポーズを取った。

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ヒバリ - Eurasian Skylark - Alauda arvensis

チリチリと遠く頭上でさえずるヒバリをぽかーんと眺めていたら、色々なことがわかった。風の具合によっては羽ばたかずにホバリングすること。それから、右を向いたり、左を向いたり、存外にキョロキョロしながら囀っていること。やっぱりヒバリは晴れた日がいい。それも、逆光ならさらにぴったりだ。 View Photo...

ビンズイ - Olive-backed Pipit - Anthus hodgsoni

久しぶりに小金井の尼寺で食事をした。雨が上がったから、帰りに小金井公園によることにした。小学生か中学生くらいの時、何かのついでに行った記憶があるが、記憶と呼べないほどにあやふやになっている。実際に歩いてみると、いつも散歩がてら行っている裏の公園に比べると、水がないけれどもだいぶ広い。

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ハシボソガラス - Carrion Crow - Corvus corone

誰が何といおうと、カラスは断然、カッコいい。紫に輝く漆黒の体躯、メタリックな嘴と脚。そして都会ではほぼ唯一、自分から人間にコミュニケートしてくる勇気と頭脳。大学生の時、ベンチで居眠りをする頭をコツコツと後からつつかれてから、僕は断然、カラスの味方だ。 View Photo...

ハシブトガラス - Large-billed Crow - Corvus macrorhynchos

オーストラリアのMagpie(カササギフエガラス。本館ではモリツバメのページに収録)ほどではないけれど、もう少し精進すれば相互にコミュニケーションできそうな気がするのがこのカラスだ。個体によってはカァカァと呼ぶとカァカァと返事をしたり、あるいは理事をからかいにやって来て足を引っ張ったりする奴がいるが、あと一歩、いや三歩くらい、ちょっともどかしい。
追記:前回のエントリでシメがいない、と書いたが、その後遭遇した。木の高いところにいて羽繕いをしていた。
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ハシブトガラ - Marsh Tit - Poecile palustris

鳥の写真が多いから、本当は別のものにしようかと思っていたのだけれど、ハードディスクの交換があって出鼻をくじかれる。昨日、今日と寒いから、去り行く冬を惜しんで、北海道のハシブトガラにする。

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ヌマヒヨドリ - Swamp Greenbul / Swamp Palm Bulbul - Thescelocichla leucopleura

一日中ヤシの木の中で、ぎゃあぎゃあと啼き交わしている。


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ツグミ - Dusky Thrush - Turdus eunomus

その、とろとろと光る漆黒の目玉に、僕はどのように映っているだろうか。


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タイワンオナガ - Grey Treepie - Dendrocitta formosae

タイワンオナガと言うと身もふたもない感じだが、実際のところ優雅な風貌をしたカササギだ。ただ、群れ集まってだみ声でぎゃあぎゃあ啼き交わす。昨年は色々な所にいったけれど、一番印象が強く残っているのはこの霧台かもしれない。ちょっと緊張もし、落胆もしたが、霧台にいる間、僕は楽しくてしょうがなかったような気がする。 View Photo...

ダマライワビタキ - Tractrac Chat- Emarginata tractrac

こういうコマドリ系の奴にはちょっと弱い。つぶらな瞳でじっと見つめられると、胸羽のハタハタにまでドギマギしてしまう。

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シロガシラ - Light-vented Bulbul - Pycnonotus sinensis

ヒヨドリの仲間というと、中ぐらいの大きさで尾が長く、頭の冠羽をぼさぼさと立て、喉の羽をふくらまし、鳴き声は概して達者だがぎゃあぎゃあとうるさいことも多く、全体は黄色、茶、灰、オリーブ、白、黒などのミックス、などというのが形態上の特徴ということになろうか。本州のヒヨドリとはずいぶん違うようだけれど、シロガシラといい、クロガシラといい、クロヒヨドリといい、台湾のヒヨドリも一応ヒヨドリの文法には正確に則っていることがわかる。今回は選べなかったので二枚。

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シメその2 - Hawfinch - Coccothraustes coccothraustes

特別にシメがたくさん来た、今年の冬の記念に。


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シメ - Hawfinch - Coccothraustes coccothraustes

裏の公園にシメが一羽いる。はじめの頃はいつもビクビクとして木の高みにいたけれど、最近はすっかり落ち着いた。少々頭でっかちだけれど、端正で美しい鳥だ。


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シマドリ - Taiwan Barwing - Sibia morrisoniana

最初何回か見かけた時は、樹の高いところにいて取りつく島もないという風だったが、ある朝起きて街路灯の横を歩いていたら、こいつが口いっぱいに蛾の死骸をくわえてもそもそしているところに出くわした。なるほどなぁと思いつつ、声をかけて先を急いだが、気のせいか、それからはあちこちで視界に入ってくるのだった。何となくぼてっとした体形だが、ありそうでない色と柄である。 View Photo...

クビワムクドリ - Black-collared Starling - Sturnus nigricollis

まるで白頭鷲のように立派に見えるけれど、ムクドリのなかまだ。ムクドリの仲間だけれど、カラスのような堂々たる体躯。しかもムクドリらしい図太さと騒がしさも兼ね備え、実際に対面するとかなりアクが強い感じがする。しかしながら、写真うつりがよい。

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キバシリ - Eurasian Tree-creeper - Certhia familiaris

うまく言えないが、共通の話題がなくて、縁が薄いような感じのする鳥だ。ある日突然アッシジの聖フランチェスコに生まれ変わっても、こいつらは話を聞きに来ないような気がする。ひょっとすると、顔の向きが違うからかもしれない。

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キバシウシツツキ - Yellow-billed Oxpecker - Buphagus africanus

背中に居着いて、ダニやら虫やらを食べてくれるというところまではよいが、チョロチョロと我が物顔に腹や尻を行き来するだけでなく、頭の後で彼女を追っかけ、高らかに愛を歌いだす、しかもこの厚かましい顔だ。だから水牛は深く感謝しているかというとそうでもなくて、結構嫌そうに追払っている。もちろんウシツツキは牛の耳の後にあって東風の馬耳を射るが如きあり。 View Photo...

エナガ - Long-tailed Tit - Aegithalos caudatus

エナガは忙しい鳥だ。ふわふわとした体をきびきびと動かし、何やらブツブツと呟きながら、休みなく餌を求めて動き回る。僕と違って、立ち止まったり、振り返ったり、あまりそういうことはしないようだ。


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ウグイス - Japanese Bush-Warbler - Horornis diphone

一年に一度、いやひょっとしたら一生に一度だけ、強気でりりしいウグイスの雄。りりしさ、しかと受取りました。


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インドハッカ - Common Myna - Acridotheres tristis

だいぶ暑かったから口を開けたまま、何やらこっちを見て訴えかける風情なのだがその内容はよく判らない。鳥にせよ犬猫にせよ、こういうことは時々ある。ひょっとしたら前世の宿縁で、あれは前世で家来だったのではないか、と理事に同意を求めると、主従が逆かもしれないではないか、と言う。確かにその可能性はあるが、そうではない気がする。きっと違う。 View Photo...

イワツバメ - Asian House-Martin - Delichon dasypus

湿った朝の川筋で橋の左右を行き来するのもいるし、ツバメだったら大きな道路を川に見立ててトラックを避けるように飛び交うのもいるが、やはり山の上、遮るものもなく開けた空を超高速で飛んでくれると嬉しい。時々挨拶をするように、耳のよこをしゅーっと抜けていってくれたらすごく幸せ。 View Photo...

アリサンヒタキ - Collared Bush-Robin - Tarsiger johnstoniae

コマドリやノビタキの親戚にして、全身が黒、白い腹、頭には白い鉢巻、そして首から肩にかけてX字の赤いタスキ。図鑑で見ただけでも、この鳥のカッコよさは群を抜いている。

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アリサンチメドリ - Grey-hooded Fulvetta - Fulvetta cinereiceps

あまり動じない性格のようで、山道を歩いている時、気配にふと目を上げると、すぐそこに尻が見えたのだった。思わず「おい」と声をかけると慌てふためいて出てきて、道の反対側に飛び移り、体勢を整えてから改めてじっと僕を見た。 View Photo...

ズアカムジヒタキ - Fire-crested Alethe - Alethe castanea

緑の天堂のような森の一角で、きみは誰?きみは誰?と僕に呼びかけ続けたヒタキ。


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