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ヒレンジャクその2 - Japanese Waxwing #2 - Bombycilla japonica

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今年の冬は全般的に暖冬で、これまであまり極端な寒さにはならなかった。その割に(あるいはそのために)節分を越えてから何度も積雪があり、やや例年と異なった冬という印象が強かった。

ただそのために(あるいはその割に)鳥の相は悪くなくて、だいたい、期待していたものがほぼ期待通りにやってきた。鳥の多い年でも、どうしても欠席のものはあるのだから、その意味では、欠席がちなオオマシコが一羽だけとはいえ定着し、波の多いアトリが群れている今年は、確かに例年とは少し異なっていた。

ヒレンジャクにも、何度も遭遇した。とくに、キレンジャクを含んだ群れが、ここに来て上流にあるヤドリギだらけのナラの大木にしばらく滞在したので、じっくりと観察することができた。

レンジャクはヤドリギの実が好物なので、たくさんヤドリギがついた大きな木には、結構居座る。見ていると、バタバタと飛びながら実をついばみ、腹くちくなると止まって暫くじっと休む。陽が差していれば日向ぼっこをする。そしてまた腹が減ると食堂に赴く。鳥を見た、というより、鳥の家にお邪魔したような感覚になる。

何せ、向こうも僕を怖れる気配などないし(気がつくと頭上3mにいたりする)、そもそも、そのヤドリギの木の周りから動こうと言う気もないから、こちらの忍耐力と耐寒力がゆるせば、日暮れまでずっと見ていることができる。

堪能したのはいいけど、写真の枚数が嵩んだ。また絞るに能わず、というか、もう選ぶのに疲れた(笑)。なので、二回に分ける。似たようなのがあっても気にしないでください。

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↑脇羽がおもしろい。

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↑ヤドリギの実に囲まれて。安心の表情(いえ、怒ってない)

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↑左はキレンジャク。最初、同属異種どうしで諍っているのかと思ったが、前後の写真を見ると、求愛給餌にも見える。でも、種が違うんだけどな... ということで今後の宿題に。もしハイブリッドが生まれたら、わかりやすいように尾羽の先は赤と黄の交互縞模様とかにしてもらいたい。

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↑鞠のような体形、膨らませた胸も個性的だが、尾羽がどうにも面白い。たぶん体形のせいだと思うが、飛行中も器用に開閉する。こうやって全開にすると、サイズは違うがまるでハチドリ。

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↑よく、枝についた雪のキワを探っている。水分補給かと思ったが、本当になにか探しているのかも知れない。今のところよくわからない。

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一回目は
こちら
二回目 <- いまここ
三回目は
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[写真撮影:2024/03 - 長野県 - 体長約18cm - 個人的博物館本館のレンジャクのページへ]
[photo data : 03/2024 - Nagano, Japan - about 18cm - Bombycillidae - visit the main museum ("Waxwings")]
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