pmnh wildlife portrait archive : birds

ミソサザイ - Eurasian Wren - Nannus troglodytes

1612misosazai02_w
森に入れば森にいるし、小屋に帰れば小屋の周りにいる。


今のような厳冬期だと、森では細流の近くにいて、小屋の周りは特に夕刻、ほんとうに小屋の周りで出る。柴を積んでおくと検分に来るし、小屋の排気口も念入りに確かめる。忙しい鳥ではあるが、あまり人を恐れる鳥でもないので、ゆったり構えていれば、結構近くで啼いている。

春先になると、より大きな流れに進出して、高らかに囀る。まぁだいたい周囲には居るのだが、微妙に生活圏を調整しているようだ。

宇都宮貞子の本を読んでいたら、少なくとも戸隠の辺では「ミソッチョ」と呼んでいたことがわかった。ミソは溝らしいが、ミソサザイにせよ、ミソッチョにせよ、独特で、よい名前だと思う。

身近な鳥だから、それと意識しなくても、写真が増えてゆく。ここに揚げる数枚は、昨年の冬に、小屋で撮ったもの。

学名は、新しい分類の成果を取り入れることでややとんがったTiF の分類に従って Nannus属にしたが、もとの学名は Troglodytes troglodytes。いずれにしても、種が分かれて、最近は旧来の呼称 Winter Wren はアメリカ大陸のものを指すようだ。ざっくりと言えば、ゴジュウカラキバシリの近縁。

↓性格をあらわしているような、縦長、切れ長の眼の形がチャーミング。

1612misosazai02
1612misosazai03

尾はリトラクタブル。全長をさらにきりつめる。
1612misosazai6519
1612misosazai6525

やや見晴しの良いところに立ったまま、ぴょん、ぴょんと向きを変えながらワッチするのが好き。
1612misosazai6529
1612misosazai65341612misosazai01
1612misosazai6514


[写真撮影: 2016/12 - 長野県- 約11cm - 個人的博物館本館のゴジュウカラの仲間のページへ]
[photo data : 12/2016 - Nagano, Japan - about 11cm - visit the main museum ("
nuthatches, wrens and tree-creepers")]

[Sleeker_special_clear]