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ノジコ - Yellow Bunting - Schoeniclus sulphuratus

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長野県の隅っこにある我が仕事場兼山小屋の夏をいろどる鳥のひとつ。


クロツグミやキビタキといった、派手で歌声の通る鳥に比べると見た目のインパクトや声量は小さいが、地味ながら涼しげな姿でチュリチュリと澄んだ声でさえずる。渡ってくるのは早い方ではなく、また気配を消すのも早いのだが、ヒタキツグミが落ち着いてきた今の季節、徐々に存在感が増してくる感がある。

普段は潅木の中にいて、さほどは人を怖れない。チッチッとその存在を知らせるので、そのまま立っていると、たいていは様子を見に来る姿を認めることが出来る。また、気だるい午後などに、枯れ枝の上にとまって、黄色い腹を日光に光らせながら、おちついてチュリチュリと啼くたたずまいには捨てがたいものがある。

同属のアオジにもよく似ていて、季節によっては同居していることがあるが、姿はこちらの方が優雅で、また目の回りに白い環が入っていることから
人に見せるとたいてい「こっちの方がかわいい」とか言う。地味な鳥だが、レッドリストでは地味に危急種 (VU)に分類されている。ほ乳類で言うと、カバとかシロクマとかと同じグループになる。減らないでほしいなあ。

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これは巣立った子供。ちょっと Linux のペンギンみたい。
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※2019/11 学名を修正



[写真撮影: 2015/06 - 長野県- 約14-15cm - 個人的博物館本館のホオジロのなかまのページへ]
[photo data : 06/2015 - Nagano, Japan - about 14-15cm - visit "
Buntings" (main museum site)]
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