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ヒバリその2 - Eurasian Skylark - Alauda japonica

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ヒバリつながりで、今度は日本の普通のヒバリ、二回目。一回目は愛媛のこちら



ヒバリは何と言うか、ちょっと変わった鳥であると思う。日本では畑や河原にいるが、生息地をひと括りにすると「荒地」というのがまあいいような気がする。厳しくて他の鳥が諦めたようなすさんだ環境で、普段はあまり人目につかず群棲していたかと思うと、春先の、あの鬱憤をすべて晴らすかのような飛翔がある。

この写真は、冬の
吉野川中流の川べりで撮った。道から川まで少々距離があり、まぁ行ってみるかと思い立って、泥道・踏み跡を踏み越えて、やがて薮をかき分けて、水辺までやっとたどり着こうという時に、パタパタ、パタパタと、右から、左から、ヘリコプターのように飛び立って一斉にこちらを見たのが面白かったのだった。それで終わりかと思うと、またあちらこちらからパタパタ、パタパタと遅れて飛び立つものもいる。そして、あれあれ、と見ている間に、皆、いつの間にかどこかに行ってしまった。

海の底から魚の群れを見ているような心持ちがした。

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※ 2019/11 学名及び英語名を変更しました。

[写真撮影: 2010/12 - 徳島県 - ヒバリ科 - 長さ約17cm - 個人的博物館本館のヒバリのなかまのページへ] [photo data : 12/2010 - Tokushima, Japan - Alaudidae - about 17cm(L) - visit the main museum ("Larks")]
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