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ヒレンジャクその3 - Japanese Waxwing #3 - Bombycilla japonica

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その2からの続き)というわけで寒い中、レンジャクがたむろしている木の下でポケッと見ていると、排泄中のレンジャクに目が留まる。


普通鳥はシャッと水っぽい糞をして終わりだが、こいつらは少し違う。やや開けたところに一羽出てきてとまり、まずシャッと出した後、見るからにネチョーッとした透明な排泄物がひと筋にゆっくりゆっくり垂れてくる。時々尾をプリッと上げると、総排出腔から、スジコのような種が現れ、それが排泄物とともにまた少しずつ、少しずつ垂れて落ちてゆく。

こういうトイレ事情だから、時間がかかる。寒風の吹く中、何分もじっと動かずに排泄に費やす。見ていてこれはレンジャクの体質によるものか、ヤドリギに原因があるのか、疑問に思ったので、落ちていた実を指で潰し、また食べてみると答えはすぐわかった。要するに、ヤドリギの実の薄い皮と種との間は、セメダイン状のほの甘い物質で満たされていて、これの粘度がとても高い。手に付くと、糸を引いて中々とれない。

見上げると、レンジャクが排出したスジコセメダインが、落ちる途中で、あるいは風に流されて、ナラの枝のあちこちにくっついている。つまり、これはヤドリギの戦略というわけだ。こうやって枝に粘着して、そこから芽を出そうと言う。ヤドリギの実は、レンジャク以外、ヒヨドリは少し食べているのを見るが、春までそのまま食べられずに残っているのを見ることが多いのは、鳥にしても始末が大変な食物なのかもしれない。

セメダインを食べたり出したりしているからか、見ていると川に下りて、氷混じり、雪混じりの流れで水浴びしているのもいる。食堂も寝室もトイレも風呂も観察できて、そろそろ今年はもうお別れかな。できればまた来年。

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↑セメダインを排泄中のヒレンジャク

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↑むかし、デビルマンにこういうのが出てきたかも知れない

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↑寒中水浴び中

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↑ 鞠のような体だからそうは見えないが、ハチドリキクイタダキだったらホバリングして採餌という姿

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一回目は
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二回目は
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三回目 <- いまここ


[写真撮影:2024/03 - 長野県 - 体長約18cm - 個人的博物館本館のレンジャクのページへ]
[photo data : 03/2024 - Nagano, Japan - about 18cm - Bombycillidae - visit the main museum ("Waxwings")]
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