[這いずり日記] 台湾・關子嶺〜阿里山 2008/初夏
06/27/08 10:37 category :travelog
前回三月、台湾に行った折、長年探していた鹿野忠雄の紀行が、高雄の誠品書店に平積みされていて吃驚したのだった。しかも中国語訳である。その本を通じ、日本でも再刊が出ていることを知った。読みたかった文章は名著と呼べるものだったが、中国語訳にあたった楊南郡氏の愛情あふれる注釈が原本をさらにすばらしいものにしていることも、思いがけない喜びだった。
そんな訳で、今回台湾行きの用事ができた時、何はさておき、まずは脊梁山脈に入ってみたかったのだ。もちろん平地は暑過ぎるという事情もあるけれど、読後感が鮮やかなうちに「土地の感じ」を再確認しておきたかったし、何よりホイビィだのナガサワジャノメだのという連中の顔を早いうちに見ておきたかった。久しぶりに南横に行こうかと思ったが、バスが廃線になったというので断念、結局、關子嶺を経て阿里山、という四泊の旅に落ち着いた。
阿里山は初めてだったが、鉄道が不通と言っても騒がしい観光客が多く、これは堪らんと周辺の山へ逃げれば、二次林が多いとは言えそれなりに安静で、色々なチメドリや、ダルマエナガ、アリサンヒタキなどが代わる代わる怪訝そうな顔をして出てくる。間違いなく初対面なのだけれど、こちらは何となく旧友に会ったような気分で、なんだか嬉しいのだった。
写真は大塔山(2660m) の山頂付近から。[photo data : 06/2008 - Alishan, Taiwan]
阿里山は初めてだったが、鉄道が不通と言っても騒がしい観光客が多く、これは堪らんと周辺の山へ逃げれば、二次林が多いとは言えそれなりに安静で、色々なチメドリや、ダルマエナガ、アリサンヒタキなどが代わる代わる怪訝そうな顔をして出てくる。間違いなく初対面なのだけれど、こちらは何となく旧友に会ったような気分で、なんだか嬉しいのだった。
写真は大塔山(2660m) の山頂付近から。[photo data : 06/2008 - Alishan, Taiwan]
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