pmnh wildlife portrait archive : other life forms

ニホンリスその2 - Japanese Squirrel #2 - Sciurus lis

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暖かく晴れたし、さてひと歩きしてくるか、と着替えを済ませて窓から外を眺めると、なにか気配がする。


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コケオニグモその2 - 'Koke-Onigumo' Orb-Weaving Spider #2 - Araneus seminiger

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さて「美麗種の希少種の垂涎の的」の二回目。家の側の草むらで、たまたま揺すった枝からこいつが這い出たということは記した。


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コケオニグモその1 - 'Koke-Onigumo' Orb-Weaving Spider #1 - Araneus seminiger

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晴れていたが、だんだん天気が下り坂という午後。何とか持ちそうだから、久しぶりに理事と散歩に行くことにした。

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アシダカグモ - Brown Huntsman Spider - Heteropoda venatoria

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所用があって東京の家に行くと、予想していたこととは言え、東京はあまりに暑いのだった。30度を越えるとぱたっと倒れる(姉談)ので夏ごとに北海道に送られていた子供は、歳をとっても猛暑は苦手だ。

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アオダイショウ - Japanese Rat Snake - Elaphe climacophora

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葉っぱも出揃ってきたし、久しぶりに水の写真を撮ろうと思って、川筋の道を上がってゆくと、左前方の木のところで、どさっ、と音がした。3-4m の高さから何かどさっ、と落ちたのだ。

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ニホンノウサギその2 - Japanese Hare #2 - Lepus brachyurus

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年末にかけていろいろ仕事で忙殺されていて、以後バタバタとしていたが、やっと平常のペースに戻る。そう言えば、毎年干支の写真を出していたなと思い出して、うさぎ。もう二月だけど。

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ヌメリスギタケモドキ - a fungus - Pholiota cerifera

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物置の横の楊の木が少し弱ってきていて、秋になると、こいつらが出てくる。


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ゴミグモ - a Trashline Orbweaver - Cyclosa octotuberculata

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東京の家の近くの公園で撮った昔の写真から。集めてきたゴミともども、立派な造形。ちょっとちっこいけど。

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ヒトクチタケ - Veiled Polypore - Cryptoporus volvatus

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池のほとりの松の、僕の背の丈くらいの高さのところに、栗饅頭みたいのがぽこん、ぽこんと発生していた。目立つ。

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ヒメホウキタケ - a Coral Fungus - Ramaria flaccida

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いつもの山道をあるいていたら、道の真ん中にこういう素敵なものが生えてきていた。まったく面白い。

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キララタケ - Glistening Ink Cap - Coprinellus micaceus

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いま林はちょうどキノコの真っ盛り。だいたいは地味な、茶色かったり灰色だったりの、小さなものが多いが、とは言え、ゴージャスなもの、ぐちゃぐちゃのもの、色々出てきていて面白い。

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ギンメッキゴミグモ - a Trashline Orbweaver - Cyclosa argenteoalba

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小屋の周りを検分していたら、なつかしいギンメッキゴミグモがいた。ひさしぶり。

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ヤマカガシ - Tiger Keelback - Rhabdophis tigrinus

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晴れ間がのぞいたので、すぐそこまで、何かでも出ていないかと、カメラを手に、サンダルをつっかけて歩き出したら、視界の端に見慣れないものが入ったことに気付いた。

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コハナグモ - 'Kohanagumo' Crab Spider - Diaea subola

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どうも腰?に変調を来しているので、どうせ毎日雨ということもあり、野外観察は都合よく休みがちとなる。

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スジオチバタケ - A Marasmius Mushroom - Marasmius purpureostriatus

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雨の合間に、いつもの林の道をあるいていたら、5月の終わりだというのに、足下にステキなキノコがひょっこりと出ていた。

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シマヘビその3 - Japanese Four-lined Ratsnake #3 - Elaphe quadrivirgata

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まだ掲載したことのない種類の写真が山ほどあるというのに、同じ種類を三回も掲載したくはないのだが、とてもカッコいいのがいたので、シマヘビ、三回目。

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ナガレタゴガエル - Stream Brown Frog - Rana sakuraii

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季節季節でいろいろ撮るものがあるが、一年で一番寒いこの季節は、氷を撮るのが楽しい。冷え込んだ翌日は、氷の発達具合を見に川に行く。

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サンゴタケ - 'Sangotake' Mushroom - Holtermannia coralloides

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とても個性的な姿だけれど、その割りにはあまり目立たない気がする。昨年の秋に見て、ちょっとテキトーに写真を撮った。今年の秋、あらためて撮り直そうと探したけれど見つからなかった。

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ベニテングタケ - Fly Agaric - Amanita muscaria

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キノコだらけみたいだった去年に比べると、今年のキノコの出来はちょっとさびしい。ぐちゃぐちゃした地味な連中はそれなりに出ているけど、個性的な奴、すっくと屹立した立派な奴、写真写りのよい奴などが少なくて物足りない。

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ロクショウグサレキンのなかま - Green Elfcup - Chlorociboria sp.

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カモシカが糞場にしている斜面の溝があって、そこの様子を見に行ったら青緑色のキノコが出ていた。

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ヒメツチグリのなかま - Geastrum sp. - an Earthstar

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すっかりもう秋の気配が濃厚で、ならばそろそろキノコでも出てくるかな、と雨が降った翌々日、地面にも注意を払いつつ歩いていたら、こんなのが出ていた。

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ノボリリュウ - White Saddle - Helvella crispa

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キノコは突然出てくるし、色や形に変化のあるものが多くて、人の目で見ると、なかなかにインパクトのあるものだ。

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ツノシメジ - Decorated Pholiota - Leucopholiota decorosa

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2018年は、キノコの当たり年だった。八月の終わりから、にょきにょきとあちこちにさまざまなものが生えてきて、九月いっぱい、本当に面白かった。

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アメリカザリガニ - Louisiana Crawfish - Procambarus clarkii

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東京で用事があり戻っていたが、天気も宜しいので、では久しぶりに裏の公園まで散歩しようということになった。

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オニグモ - 'Onigumo' Orb-weaver - Araneus ventricosus

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ここ十日ほど、寝床の先にある窓の網戸の外側にこのクモが大きな巣を張って、夜間営業をしているのである。

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ハクビシン - Musked Palm Civet - Paguma larvata

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東京で、あまり暑いので、夕食後、ソファでくたっとなっていると、何やらまた、セミが引っかかったような音がする。実際前日同じような時刻に、網戸にミンミンゼミがへばりついて「入れてよう入れてよう」と懇願していたから、またセミだろう、と思ったのだが、どうも様子がおかしい。

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シマヘビその2 - Japanese Four-lined Ratsnake #2 - Elaphe quadrivirgata

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川沿いにある小屋の周辺は昔はマムシがそれはそれは多かったと聞くが、昨今爬虫類は大いに苦戦中だ。ヘビはまぁ細々と(洒落)いるはいるけれども、トカゲ類はほとんど見ない。


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ヤマアカガエルその2 - Montane Brown Frog #2 - Rana ornativentris

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春になり、少し暖かくなった日に、そう言えばあいつらはどうなったかな、と裏の池を見にいくと、出ました〜、という風情で、だらしなくぷかぷかと浮かんでいる姿がみられる。


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ヤバネハエトリ - 'Yabane Haetori' Jumping Spider - Marpissa pomatia

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雲南に行くトレーニングと、自然観察と、いろいろなものを兼ねて、昨夏は何回か近場の山に登った。


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ツノオニグモ - Araneus stella - an Orb-weaver Spider

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小屋にやって来たちょっといかす奴。ツノのオニって、ちょっとしたトートロジー。


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ツキノワグマ - Asian Black Bear / Japanese Black Bear - Ursus thibetanus japonicus

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久しぶりに熊を見た。しかもツキノワグマなんて何十年ぶりだろう。おかげでまことに楽しい日だった。

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シモフリオオリス - Grizzled Giant Squirrel - Ratufa macroura

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東南アジアなどにいくと、高い木の上を走っているでっかい奴、あれのスリランカの種類。やっぱり木の上を走っていたが、潅木の茂みみたいなところにもいて、ごそごそ、あ出てきた、みたいなこともあった。

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カメノテ - Japanese Goose Barnacle - Capitulum mitella

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甑島にやってきたのだから、まずは甑の大明神にはお参りせねばなるまいと思ってやって来たのだった。

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ヤハズハエトリ - 'Yahazu Hetori' Jumping Spider - Mendoza elongata

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メメント・モリ、ヤハズハエトリ。


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ニホンリス - Japanese Squirrel - Sciurus lis

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先日のエントリでミズキの樹液をリスが食べて云々、と書いたが、説明不足のようだったので、写真とともに補足いたします。

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ニホンノウサギ - Japanese Hare - Lepus brachyurus

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旅行記の方でも書いたが、葉が落ちていて見通しがよく、それぞれが浮き足立っている春は、哺乳類の観察適期。特に野うさぎはすぐ草に隠れるので、撮影はこの季節が一番よい。とは言えだいたいはこちらが認める前にさっさと走り去って行くので、忍耐とか幸運とかヒマとか、そういうものも必要だ。見つかる前に見つける、あるいは見つかっていると思われないように見つけるのは、難しい。

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ホオグロヤモリ - Common House Gecko - Hemidactylus frenatus

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それにしても、ヤモリはこの眼だ。この眼がどうも釈然としない。


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ニホンジカ - Sika Deer - Cervus nippon

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センサーカメラを使ったり、歩いて鹿道を辿ったりして、ここ数ヶ月、つかず離れず鹿の動きを追っていたが、一月前の大雪はやはり鹿にもだいぶ堪えたようだ。


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タマカエルウオ - Leaping Blenny - Alticus saliens

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20年ほど前、対馬で沖に流されかけてから海の中にはトラウマが渦巻いているので、魚に限れば、トビウオとかムツゴロウとか、こうやって海の中から出てくる変わり者しか撮影できない。実はちょっともどかしい。

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アダンソンハエトリ - Adanson's House Jumping Spider - Hasarius adansoni

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今の季節、家の中はこいつらばっかりである。


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アオダイショウ - Japanese Ratsnake - Elaphe climacophora

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新春干支記念ヘビシリーズその第三回。


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シマヘビ - Japanese Four-lined Ratsnake - Elaphe quadrivirgata

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巳年なので、いくつか蛇の蔵出しをしようと思う。まずは愛媛のシマヘビ。


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ナガコガネグモ - Wasp Spider - Argiope bruennichi

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秋にだんだん大きくなって、大きくなり過ぎて、にっちもさっちも行かなくなってくる、と言えばジョロウグモとカマキリが代表格だと思う。ナガコガネグモは現在ジョロウグモと呼ばれるクモとは違うが、少し細長くて、どこか似ている。それにやはり大きくなるのがちょっと遅いようだ。


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ミヤコヒキガエル - Miyako Toad - Bufo gargarizans miyakonis

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意外に湿地が多くて蛇のいない島、南大東島にはカエルが多い。サギもいるにはいるけれど、大き過ぎるのか、多すぎるのか、ともあれ島はカエルだらけだ。


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アカハライモリ - Japanese Fire Belly Newt - Cynops pyrrhogaster

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イモリは、よく耳にし、また小さい時から図鑑で目にしてきた割には謎の動物で、水の中にいるのは知っていたが、一体どこにどうやっているのか不思議でならなかった。


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ニホンマムシその2 - Japanese Mamushi - Gloydius blomhoffii

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日本海の島と蛇に関する話は、この辺で書いた。対馬は毒蛇が多かったり、吃驚するほどの大蛇がいたりして大いに肝を潰したが、隠岐もマムシの多い島で、何度も遭遇することになった。

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ムツゴロウ - Boleophthalmus pectinirostris - Blue-spotted Mudhopper

ムツゴロウという魚がいることは子供の頃から知っていたが、実物に遭遇したのは初めてだったから、色々と楽しませてもらった。小さいのが居る、大きいのも居る、青いテンテンがある、背びれを高く出した、背びれを広く出した、という塩梅に。


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ニホンカモシカその2 - Japanese Serow - Capricornis crispus

先日八ヶ岳で遭遇したカモシカ。同じ雄だけれども、以前ここに掲載した群馬の個体にくらべるとだいぶやさぐれている。歳のせいだろうか。



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カブトエビのなかま - a Tadpole Shrimp - Triops sp.

四国の愛媛・香川の県境。車を借りて海岸近くに出、干拓地に拡がる水田を歩く。オオヨシキリや正体不明の鳥に遊んでもらい、というよりはもてあそばれてふと目を落とすと、田んぼに蠢くものがある。

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チャイロアサヒハエトリ - Phintella abnormis - a Jumping Spider

梅雨時など、遠出する気分でないときの遊び相手として、クモ類はよい。特にハエトリグモはつきあいがよく、興味津々といった体で、案外逃げずに相手をしてくれる。自慢の目玉群も愛嬌があっておもしろい。


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イエネコ / ノネコその2 - House Cat / Feral Cat #2 - Felis catus

お前はそれでいいのか、と塀の上の猫が問い掛ける。




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タヌキ - Raccoon Dog - Nyctereutes procyonoides viverrinus

付近にいることはとうに把握していたし、何とか一度挨拶させてもらいたいものだと、それなりに努力はしていたのだが、その努力が認められたか、出会いは唐突にやってきた。何と、先方から我が家に訪問してきたのだ。


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イナヅマハエトリ - Pseudicius vulpes - "Inazuma (=lightning)" Jumping Spider

こんな都会の、コンクリートに固められて息が詰まりそうなところだけれど、家の近く、駐車場の脇に、一本の木、たぶんクヌギの木が生えていて、釘を打たれ、枝を伐られ、根の周りを固められたりしながら、辛うじて生きている。


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ジムグリ - Burrowing Ratsnake - Elaphe conspicillata

色々な鳥の鳴き声に耳を澄ましながら、上高地から岳沢への道を上っていく。五月の上高地は高らかに世間話をしながらのし歩くハイカーに席巻されていて観察どころではないが、川沿いさえ抜ければ、まだ人は少ないからひと安心だ。コマドリが遠くで鳴いていて、ミソサザイが警戒の声を上げる。気配を消すとカモシカが道を横切る。ウソもいる。だけど虫はまだまだだなあ、と足許に目を落とすと、エレガントなヘビが一匹、とりあえず出てきました、という顔をしてじっと身を潜めていた。
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カラスハエトリ - "Karasu Haetori" Jumping Spider - Dendryphantes atratus

今日から、家の横でメジロが朝さえずり始めた。もう春なのだが、珍しく仕事が忙しくて出かけるに出かけられない。ストレスのたまる日が続く。


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イヌその2 - Domestic Dog #2 - Canis lupus familiaris

夕方電話があって、親の家の犬が今日七時テレビに出るから見ろという。え?と思ったが、テレビの番組欄を見ると「ナニコレ珍100景」とかいう番組の紹介欄に、「1.5mジャンプ犬」とあるからなるほどと思った。
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クマネズミ - Black Rat - Rattus rattus

もうだいぶ前からその気配はあったのだが、正月に家を空けて、久しぶりに戻ると、天井裏が騒がしいのだった。壁をどんどんと叩くと、ひっくり転げたように狼狽して、チューなどと声を上げたから、ネズミに相違ない。
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ヒラタグモ - A Disc Web Spider - Uroctea compactilis

背中のドクロ模様も鮮やかに、比較的大きなヒラタグモが台所の壁に張り付いていた。最初は可愛いとか言って喜んでいた理事に、図鑑を片手に習性を説明すると「ここに円盤住居を作るのか?」と複雑な表情をする。同じ場所に三昼夜、じっと固まって過ごした後、雰囲気を察したか、忽然と消えていった。 view photo...

イエネコ / ノネコその1 - House Cat / Feral Cat #1 - Felis catus

昔、台湾の友人に「四つ足なら何でも食べる中国人がなぜネコは食べないのか」と尋ねたところ、「猫には霊がある(貓有靈)からでしょう」と言われ、なるほど感じ方は万国共通であるな、と思いつつ、霊があるという言い方には凄みがあるな、と感心したことがある。とは言え、後日、台湾でも一部で猫が食べられていることが判明。そもそも本草綱目にも出ているし。もっとも、本草綱目には人肉の項もあるようだけれど。ちなみに、手許の資料では猫肉は甘酸っぱいとある。人肉は... 止めておこう。 view photo...

ニホンカモシカその1 - Japanese Serow #1 - Capricornis crispus

静かに山を歩いていると、時々、カモシカが木の陰、岩の上あたりからこちらをじっと覗いていることがある。それが冬の森の中で、雪が音もなく降り積んでいるような時ならとてもいい。後から思い出すと、あれはほんとうだったのか、それとも実は心象風景だったのか、だんだん判らなくなってくるものいい。 view photo...

クンチャンケマイマイ - Aegista elegantissima cara - "Kunchan Kemaimai" Land Snail

実際に撮影したのは昨年の夏、沖縄の森でだけれど、写真だけ見つめていれば、海の底、地の底、また遠い古代の記憶としてもよいような、そういう写真が撮れて少し嬉しい。


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ネコハエトリ♀ - Carrhotus xanthogramma - "Neko Haetori" Jumping Spider

大きな目がふたつクリクリと輝いているだけで、可愛いとかいじらしいとか感じてしまう。人間の業の深さと呼んでもよいけれど、単なる認識システムの粗雑、という気もする。

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ワカバグモ - Oxytate striatipes - "wakaba gumo" crab spider

殺されて念仏を唱えているような双翅類が真っ黒で、殺した方が爽やかな若葉色、しかもよく見ると少し透き通っているようにも見える。はて透明な体を持つというのはどういう気分だろう。

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ニホンマムシ - Japanese Mamushi - Gloydius blomhoffii

ブログを最初から見直したら、意表をついて爬虫類の写真が一つもなかったので、爬虫類の皆さんにお詫びをかねてまずは大物を一発。


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ウシガエル - American Bull Frog - Rana catesbeiana

よく見たら、両生類の写真もまだ掲載していなかった。というわけでウシガエル、別名食用ガエル。ご存知の巨体、そして野太いうなり声。しかし、危険を察知すると、「キャウン♪」とか言う妙に色っぽい声を出すのが面白い。存外に用心深いカエルであるが、食用と言われるくらいだからそれは致し方ない。 view photo...

セトウチマイマイ - Euhadra subnimbosa - "Setouchi Maimai" Land Snail

暑い一日だったが、近所の八百屋と話をしていたら既に関東地方も梅雨入りしたということらしいので、梅雨入り記念にカタツムリをひとつ。ぐちゃぐちゃと汚いことも多いけれども、カタツムリ、とくにマイマイのきれいな奴には、品格を感じる場合がある。 view photo...

スジアカハシリグモ - Dolomedes saganus - "Sujiaka Hashirigumo" (= Striped Red Running Spider) Fishing Spider

葉の破れ目に擬態している、ちょっといかした奴。前から見たいと思っていたクモだったから、想像そのままに葉の上に張り付いているのを見つけて、この時ひとり心中大笑いである。その後あちこちで見ているが、やはりどこでもいかしている。

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アオミオカタニシ - Leptopoma taivanum - "Aomi Oka Tanishi" Land Snail

くらい森の緑の葉に、緑の貝。月夜にぼんやり光っていたりしたら、それだけでトリップできそうな妖しい美しさ。

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ニホンヤモリ - Japanese Gecko - Gekko japonicus

家の回りでは虫がぶんぶん飛んでいるから、家のヤモリも元気である。冬は雨戸の戸袋から出てくることが多いが、今の季節は木の幹にいたり、門灯にいたり、写真のように明るい窓の外側にいたり。

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アヤトビウオ - Cypselurus poecilopterus - Spotwing Flyfish

海の鳥でも出るかな、と思ってフェリーのデッキでカメラを手にたたずむ。いい陽気だ。あんまりいい陽気だから、隣に陣取った島の若者の世間話を聞きながらついぼうっとしていると、鳥ではなくて、トビウオがしゅんしゅんと飛び去っていく。海に潜る鳥、海に潜る獣は時々いるけれど、昔の戦闘機みたいな格好をして、海からロケットのように飛び出してくる奴は滅多にいない。トビウオはすごい。 view photo...

ニホンカナヘビ - Japanese Grass Lizard - Tackydromus tachydromoides

まぁ、本州を歩いていたとして、トカゲといっても普通はヤモリ、ニホントカゲ、ニホンカナヘビくらいしか居ないから、茶色くてかさかさと乾燥肌っぽいのがカナヘビということになるのだが、その乾燥肌も近寄って見ると案外とワニ革のハンドバッグみたいなのだった。クモにせよ、カナヘビにせよ、春の出始めは元気があってよろしい。 view photo...

オカダンゴムシ - Armadillidium vulgare - Pill Bug (Woodlouse)

最も身近な甲殻類、オカダンゴムシ。甲殻類だから、飢饉の時は食べればあるいは海老・蟹のような味がするのでは、とも思うが、腐敗植物質を食べているようなので厳しいかも知れない。それ以前に、食べるところがあまりなさそうである。だいぶ昔、フランスの湿地帯にあった田舎の食堂で、勢いでザリガニを注文した時のことを思い出す。泥のような煮汁に、10cm くらいのザリガニがゴロゴロと転がっており、げんなりしつつも殻を取ると、中は肉というより糸くずのような消化器官ばっかりであったという、そういう記憶である。味は泥の味がし、食感は糸くずの食感であった。 view photo...

マミジロハエトリ - Evarcha albaria - Mamijiro (=White-browed) Jumping Spider

ちょっと前までは、マミジロハエトリというと、地方に出かけた時に見かける種類と言う感覚だったのだが、最近は都内の、裏の公園でも多いのである。特に今年は出だし快調で、ほかのハエトリはほぼ皆無ななか、あちらこちらでぴょんぴょんと徘徊している。これは雌。 view photo...

ニホンアマガエル - Japanese Tree Frog - Hyla japonica

ふと気付くと、葉の上にぺたっと張り付いている。見回すと一匹や二匹ではない。水気がちょっと足りないのか、カエルとしての輪郭を失って置物みたいになっているのさえいる。心配して葉をつつくと、魔法のように手足が生れてくる。まったく、アマガエルは面白い。

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コアシダカグモ - Sinopoda forcipata - A Huntsman Spider

ヤママユでもいるかな、と思って夜の散歩に出かけたが、山の集落の夜は実にくらくて、自動販売機すらない。仕方ないからいくつかある街灯を一つ一つ見て回ったけれど、クワガタが一匹いただけ。落胆しつつ、最後に寄った街灯の横にお堂があって、そこで中小の蛾を眺めていたら、柱の隙間から、ぬっとでかいものが出てきた。うねる脚、波打つ体毛、身のこなしは蜘蛛というよりどこか甲殻類を思い起こさせる。この大きさだから感心していられるが、人間くらいだったらそれはそれは恐ろしいことだろう。 view photo...

ヤマアカガエル - Montane Brown Frog - Rana ornativentris

夏の喧騒から一息ついてしまうと、案外この季節は撮るものが少ない。渡ってゆく鳥にはちょっと遅い感じだし、冬鳥にはまだちょっと早いし、バッタやカマキリはいるけれども、もう何だか滅び去る寸前、というたたずまいで少々痛々しい。人間もカメラも少しくたびれてしまって気分転換や修理が必要だから、少し昔の写真を引っ張り出して再利用を試みることにした。たった五年前だが、この頃はまだフィルムで撮っている。一体フィルムでどうやって撮っていたのだろう? 何だか遠い昔のような気がする。
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アリグモ - Arigumo Jumping Spider - Mymarachne japonica

裏の公園で、昨年までアリグモ密度の高かった地域の薮が昨秋にばっさりと伐採されてしまい、心配しつつ探していたところ、少し離れたアジサイの若葉に一匹を発見した。きびきびしたネコハエトリもいいけれども、やっぱり人を食ったようなアリグモがいないと寂しい。
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