ニホンノウサギ - Japanese Hare - Lepus brachyurus
03/25/15 13:57 category:mammals
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それにしても、名前だ。ニホンノウサギ、キュウシュウノウサギ、トウホクノウサギ、それぞれに日本の兎、九州の兎、東北の兎、だと長いこと思っていて、牧歌的な民話の世界を勝手に連想していたが、ニホン野うさぎ、キュウシュウ野うさぎが本来の名称らしい。
問題はアマミノクロウサギで、これもアマミ野クロウサギだという話がある。しかし、ノウサギという名称が浸透している状況においては、そこに黒という要素を足すならノ黒ウサギではなくて、黒ノウサギとするのが自然な文法だろう。それに、ノ黒ウサギならば、アマミ/ノクロウサギとなって、「ク」の部分の声調が異なる。クを高くする発音は聞いたことがないような気がするのだが、気のせいだろうか。
調べものも何もせず、勝手に想像しているが、アマミノクロウサギの命名には、因幡の白兎が影響を与えているのではないか。奄美の黒うさぎも、因幡の白うさぎも、アクセントのパターンが同一で、意味的にもうまく対をなす。命名か、受容に、先行者の存在が影響していることは十分考えられる。
いずれにしても、名称の質としては、野黒兎より、奄美の黒兎の方がだいぶ上、というか、野黒兎の名称は野暮に過ぎる。仮に万が一、本来の意図が野黒兎だとしても、もう奄美の黒兎と呼んでしまうのがよいような気がする。
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この写真は、「撮影者はウサギに見つかっているが、ウサギは自分が見つかっているとは思っていない」状況の写真。ああややこしい(笑)
[写真撮影 : 2014/04 - 長野県 - 約50cm - 個人的博物館本館の温帯林・寒帯林のほ乳類のページへ]
[photo data : 04/2014 - Nagano, Japan - abt.50cm - go to "Wild and domestic mammals found in temperate & cold woodland" in the main site]
問題はアマミノクロウサギで、これもアマミ野クロウサギだという話がある。しかし、ノウサギという名称が浸透している状況においては、そこに黒という要素を足すならノ黒ウサギではなくて、黒ノウサギとするのが自然な文法だろう。それに、ノ黒ウサギならば、アマミ/ノクロウサギとなって、「ク」の部分の声調が異なる。クを高くする発音は聞いたことがないような気がするのだが、気のせいだろうか。
調べものも何もせず、勝手に想像しているが、アマミノクロウサギの命名には、因幡の白兎が影響を与えているのではないか。奄美の黒うさぎも、因幡の白うさぎも、アクセントのパターンが同一で、意味的にもうまく対をなす。命名か、受容に、先行者の存在が影響していることは十分考えられる。
いずれにしても、名称の質としては、野黒兎より、奄美の黒兎の方がだいぶ上、というか、野黒兎の名称は野暮に過ぎる。仮に万が一、本来の意図が野黒兎だとしても、もう奄美の黒兎と呼んでしまうのがよいような気がする。
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この写真は、「撮影者はウサギに見つかっているが、ウサギは自分が見つかっているとは思っていない」状況の写真。ああややこしい(笑)
[写真撮影 : 2014/04 - 長野県 - 約50cm - 個人的博物館本館の温帯林・寒帯林のほ乳類のページへ]
[photo data : 04/2014 - Nagano, Japan - abt.50cm - go to "Wild and domestic mammals found in temperate & cold woodland" in the main site]
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