pmnh wildlife portrait archive : other life forms

グリーンアノール - Carolina Anole - Anolis carolinensis

なるほどこれが噂のグリーンアノールか、と腰を落ち着けてしばらく観察していたけれど、目の動きが妙に人間臭いトカゲであった。カナヘビよりも人間くさい。


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コケンショウフルーツコウモリ - Dwarf Epauletted Fruit Bat - Micropteropus pusillus

訳知り顔でちょっと偉そうに人を見下しているけれど、実はとても小さい。しかし小さいながら、やはり賢人の風貌がある。こんなのの群れに毎晩寝床の天井からじっと凝視されたりすると、色々と良心の呵責にさいなまれそうだが、宗教者の修行にはよいかもしれない。 view photo...

マルミミゾウその1 - African Forest Elephant #1 - Loxodonta cyclotis

森の奥のバイと呼ばれる草地でたたずむマルミミゾウのグループ。ちょうど雨季の始まりで、雨が降ると母親と上の娘が下の娘を守るように体を寄せ合う。同じアフリカゾウでも、傲慢にすら見えるサバンナの亜種と違って、マルミミゾウはどこかオロオロしている感じがする。森の中で威嚇されると暴走トラックみたいでそれはそれは怖いけれども。 view photo...

ニシゴリラ(ニシローランドゴリラ) - Western Gorilla (Western Lowland Gorilla) - Gorilla gorilla gorilla

このゴリラは人間の感覚で言うとあまり器量は良くないのだけれど、妻子妾を従える現役のファミリーのボスだけあって、風格は見た中でも一番であった。いわゆるシルバーバック、背中の銀が美しい。

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トカゲの仲間 - Rainbow Skink (Metallic Skink) - Lampropholis delicata

比較的大きなグリーンアノールがでーん、と目立つところにいるのに比べて、小さなこのトカゲは本当に目立たない。故郷オーストラリアを遠く離れて、ひっそりと生き延びる。


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クーズー / ネジツノカモシカ - Greater Kudu - Tragelaphus strepsiceros

ほかの派手な羚羊に比べれば明らかに地味だけれど、kudu には kudu の確固たる様式美がある。



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トッケイヤモリ - Tockay Gecko - Gekko gekko

壁に掛けた木の棚のすき間からにゅっと顔を出したトッケイヤモリ、40cm もの。このくらい大きいと、まさに家守としての風格は十二分である。家の玄関にもこのようなものが棲息していてもらいたいものだが、残念ながら痩せた東京の環境では彼の食欲は満たされそうにない。 view photo...

アヤトビウオ - Cypselurus poecilopterus - Spotwing Flyfish

海の鳥でも出るかな、と思ってフェリーのデッキでカメラを手にたたずむ。いい陽気だ。あんまりいい陽気だから、隣に陣取った島の若者の世間話を聞きながらついぼうっとしていると、鳥ではなくて、トビウオがしゅんしゅんと飛び去っていく。海に潜る鳥、海に潜る獣は時々いるけれど、昔の戦闘機みたいな格好をして、海からロケットのように飛び出してくる奴は滅多にいない。トビウオはすごい。 view photo...

ニホンヤモリ - Japanese Gecko - Gekko japonicus

家の回りでは虫がぶんぶん飛んでいるから、家のヤモリも元気である。冬は雨戸の戸袋から出てくることが多いが、今の季節は木の幹にいたり、門灯にいたり、写真のように明るい窓の外側にいたり。

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スイギュウ (家畜種) - Water Buffalo (domesticated) - Bubalus bubalis

タイ北部の山中ですれ違った放し飼いの水牛一家。角を向けて突進してきたらあわれな霊長類などひとたまりもない筈だが、小心で礼儀正しい水牛たちは、道の脇に立ってじっと僕たちの動きを見守っているのであった。アジアでもヨーロッパでも、山林の中のえ?というような場所で放し飼いの牛だの水牛だのが薮から出てくることがあるが、体験としてこれは相当怖い。 view photo...

アオミオカタニシ - Leptopoma taivanum - "Aomi Oka Tanishi" Land Snail

くらい森の緑の葉に、緑の貝。月夜にぼんやり光っていたりしたら、それだけでトリップできそうな妖しい美しさ。

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アガマの一種 - Calotes emma - Forest Crested Lizard

日本・本州のトカゲも渋くてよいけれど、アガマがいるところに行くと、やはりアガマに目を奪われる。

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スジアカハシリグモ - Dolomedes saganus - "Sujiaka Hashirigumo" (= Striped Red Running Spider) Fishing Spider

葉の破れ目に擬態している、ちょっといかした奴。前から見たいと思っていたクモだったから、想像そのままに葉の上に張り付いているのを見つけて、この時ひとり心中大笑いである。その後あちこちで見ているが、やはりどこでもいかしている。

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セトウチマイマイ - Euhadra subnimbosa - "Setouchi Maimai" Land Snail

暑い一日だったが、近所の八百屋と話をしていたら既に関東地方も梅雨入りしたということらしいので、梅雨入り記念にカタツムリをひとつ。ぐちゃぐちゃと汚いことも多いけれども、カタツムリ、とくにマイマイのきれいな奴には、品格を感じる場合がある。 view photo...

パラスシタナガコウモリ - Pallas's Long-tongued Bat - Glossophaga soricina

森林内の調査小屋で三日間を一緒に過ごしたコウモリの一群。最初はパタパタ逃げ惑っていたがそのうち馴染んできて、人間に挨拶されても動じず、ハンモックの上の方で寝ていた。吸血コウモリを始めとして色々なコウモリがいるなかで、こいつは比較的馴染みやすい風貌かもしれない。ぺろん、と飛び出した舌がおもしろい。 view photo...

ウシガエル - American Bull Frog - Rana catesbeiana

よく見たら、両生類の写真もまだ掲載していなかった。というわけでウシガエル、別名食用ガエル。ご存知の巨体、そして野太いうなり声。しかし、危険を察知すると、「キャウン♪」とか言う妙に色っぽい声を出すのが面白い。存外に用心深いカエルであるが、食用と言われるくらいだからそれは致し方ない。 view photo...

ニホンマムシ - Japanese Mamushi - Gloydius blomhoffii

ブログを最初から見直したら、意表をついて爬虫類の写真が一つもなかったので、爬虫類の皆さんにお詫びをかねてまずは大物を一発。


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アリグモ - Arigumo Jumping Spider - Mymarachne japonica

裏の公園で、昨年までアリグモ密度の高かった地域の薮が昨秋にばっさりと伐採されてしまい、心配しつつ探していたところ、少し離れたアジサイの若葉に一匹を発見した。きびきびしたネコハエトリもいいけれども、やっぱり人を食ったようなアリグモがいないと寂しい。
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ワカバグモ - Oxytate striatipes - "wakaba gumo" crab spider

殺されて念仏を唱えているような双翅類が真っ黒で、殺した方が爽やかな若葉色、しかもよく見ると少し透き通っているようにも見える。はて透明な体を持つというのはどういう気分だろう。

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ニホンカモシカその1 - Japanese Serow #1 - Capricornis crispus

静かに山を歩いていると、時々、カモシカが木の陰、岩の上あたりからこちらをじっと覗いていることがある。それが冬の森の中で、雪が音もなく降り積んでいるような時ならとてもいい。後から思い出すと、あれはほんとうだったのか、それとも実は心象風景だったのか、だんだん判らなくなってくるものいい。 view photo...

ネコハエトリ♀ - Carrhotus xanthogramma - "Neko Haetori" Jumping Spider

大きな目がふたつクリクリと輝いているだけで、可愛いとかいじらしいとか感じてしまう。人間の業の深さと呼んでもよいけれど、単なる認識システムの粗雑、という気もする。

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イエネコ / ノネコその1 - House Cat / Feral Cat #1 - Felis catus

昔、台湾の友人に「四つ足なら何でも食べる中国人がなぜネコは食べないのか」と尋ねたところ、「猫には霊がある(貓有靈)からでしょう」と言われ、なるほど感じ方は万国共通であるな、と思いつつ、霊があるという言い方には凄みがあるな、と感心したことがある。とは言え、後日、台湾でも一部で猫が食べられていることが判明。そもそも本草綱目にも出ているし。もっとも、本草綱目には人肉の項もあるようだけれど。ちなみに、手許の資料では猫肉は甘酸っぱいとある。人肉は... 止めておこう。 view photo...

クンチャンケマイマイ - Aegista elegantissima cara - "Kunchan Kemaimai" Land Snail

実際に撮影したのは昨年の夏、沖縄の森でだけれど、写真だけ見つめていれば、海の底、地の底、また遠い古代の記憶としてもよいような、そういう写真が撮れて少し嬉しい。


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イヌ - Dog - Canis familiaris

海岸を徘徊していた、夜の闇から湧き出た悪鬼の配下のようなモノ。日が昇ると、いずこへともなく消えていった。


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