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シマヘビその2 - Japanese Four-lined Ratsnake #2 - Elaphe quadrivirgata

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川沿いにある小屋の周辺は昔はマムシがそれはそれは多かったと聞くが、昨今爬虫類は大いに苦戦中だ。ヘビはまぁ細々と(洒落)いるはいるけれども、トカゲ類はほとんど見ない。


ニャヒーニャヒーと鳴くエゾハルゼミの大合唱の中、林の中を歩く。池の縁を回り込んで行くと、少し先の地面から、ジジジジジジという大きな音がする。反射的に、ははぁ、またセミが難儀してるな、と思う。大合唱しているくらいだから、セミはよく落ちてるし、トラブっていることが多い。ちょっと前にも、池に落ちてジジジジと途方に暮れているセミを一匹すくって地面に置いたところだ。

えー、ひっかかってるセミ君はどこかな、と、ずんずん進んで行くと、どうも様子がおかしい。セミが難儀するような場所はない。よく見ると変なものが目に入る。ぬめぬめ光っている。わ、ヘビの胴体!振り向くと立派な大人の
シマヘビがおいおい、という顔をしてこちらを見ているのだった。ガラガラヘビマムシには威嚇されたことがあるが、シマヘビに威嚇されたのはこれが初めてだった。とは言え、毒がないことを知っているせいか、威嚇、というより、僕がここにいるよ、早く気づけよ、というニュアンスに聞こえた。

ならば、と回り込んで挨拶し、しばしの対面を愉しんだ。
アリゾナの人も、警戒音を出すのはよいヘビ、と言っていたが、気のせいか、このシマヘビは穏やかで、気さくな性格に見受けられた。

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↓蛇の瞳の自画像。凸面鏡の自画像よりかっこいいと思う(笑)
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[写真撮影 : 2017/07 - 長野県 - ナミヘビ科 - 推定約100cm+ - 個人的博物館のヘビのページ ]
[photo data : 07/2017 - Nagano, Japan - Colubridae - about 100cm+ - visit the page “Snakes and allies” of the main museum]
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