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ニホンジカ - Sika Deer - Cervus nippon

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センサーカメラを使ったり、歩いて鹿道を辿ったりして、ここ数ヶ月、つかず離れず鹿の動きを追っていたが、一月前の大雪はやはり鹿にもだいぶ堪えたようだ。


十日前はまだ雪の原で、鹿道の往来は途絶えていた。そもそも鹿の気配がなく、ヒノキ林や桜の若木の皮をがりがりと齧った跡だけが痛々しく残っていたのだ。それが今回、雪が消えて鹿は戻ってきた。細々だが足跡もついていて、元気に走っていく群れも観察できた。

ただ、一番厳しい時期をさらに厳しくした大雪は、相応の犠牲も要求したものと見える。ふと見ると、近くの林の中で二頭が息絶えていた。奥に毛と脚が二本。手前に角のある骨格。まず奥の木の根元で雌か子が斃れ、その後しばらくして手前の木の根元で、若い雄が死んだものらしい。選んだものか、偶然かはわからないが、すぐ並んで二頭こと切れているのが哀れだった。

写真は「骨格」と、雪の中で生きている雌(これは二月の撮影)。

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[写真撮影 : 2014/02+4 - 長野県 - 100-150cm? - 個人的博物館本館の温帯林・寒帯林のほ乳類のページへ]
[photo data : 02+04/2014 - Nagano, Japan - 100-150cm? - go to "
Wild and domestic mammals found in temperate & cold woodland" in the main site]


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