pmnh wildlife portrait archive : other life forms

カブトエビのなかま - a Tadpole Shrimp - Triops sp.

四国の愛媛・香川の県境。車を借りて海岸近くに出、干拓地に拡がる水田を歩く。オオヨシキリや正体不明の鳥に遊んでもらい、というよりはもてあそばれてふと目を落とすと、田んぼに蠢くものがある。

最初はおたまじゃくしと確信して撮影を始めたのだが、ファインダー越しに除くとシマシマの眼が変だ。体も鎧兜をかぶる異形の姿で、おたまとは飛んでもない、これは甲殻類だと気付いた。結構たくさん居て、大小、色も濃いもの薄いもの色々あり、ミニチュアのカブトガニのようにいかついが、これでもやっぱり鳥に食べられるんじゃないかなぁ、とか考えつつシャッターを切ると、皆案外のんびりとしている。見た限りでは、どこか平和な動物であった。

帰ってきて本まで読んで、これがカブトエビという生き物と知った。アジアカブトエビ (Triops granarius) かアメリカカブトエビ(Triops longicaudatus) のいずれかであるようだが、調べた限りでは同定が難しい。ここではカブトエビのなかま、として、それ以上の詮索はせぬことにする。


[写真撮影 : 2011/06 - 香川県観音寺市 - 約30mm - 個人的博物館本館の「エビ・カニのなかま」のページへ]
[photo data : 06/2011 - Kagawa, Japan - about 30mm L (body) - visit the main museum "
Crustaceans"]
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