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ツノシメジ - Decorated Pholiota - Leucopholiota decorosa

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2018年は、キノコの当たり年だった。八月の終わりから、にょきにょきとあちこちにさまざまなものが生えてきて、九月いっぱい、本当に面白かった。

いろいろ出たけれど、やはりツノシメジは外すわけには行くまい。見つけた僕にとっても、これはかなり衝撃の物体だった。つくつくしているわけではなくて、触ると湿気を吸ったコロッケみたいな感触だ。

図鑑で当たると、白樺の倒木に出るとあって、それがまたピッタンコなので笑ってしまった。白樺は弱い。昨年のように暴風の日が多い年は、あちこちでよく折れ、倒れる。件のツノシメジの一家も、林の奥の、根元から倒れた白樺の倒木で、元気に暮らしていたのだった。

そう、スミレを見ても思ったけど、キノコの研究ってのは大変そうだな、と改めて思った。子実体が出ている期間が本当に限られていて、それも、ピカピカのものがすくすくと伸びている時期は本当に短い。胞子を出せばすぐに衰えて、食われて、腐っていく上に、出てくる時期が相当に重なっているから、見つけたり、観察したりできる期間なんて一年のうちほんのわづかに過ぎない。似た子実体も多いし、同じ種でもバリエーションがあるし、掲示変化も大きいし。林を右往左往して、写真を撮るくらいなら楽しいけれど。

ただ、このツノシメジは強面の子実体だけあって、意外と長持ちしていた。見に行くたびに段々大きくなり、ふくらみ、広がっていく様は見ごたえがあった。

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↓若くて元気で、伸び盛り。この頃がいちばんきれい。(9/11)
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↓これはもっと小さかった頃。(9/9)
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↓これは開いてしまった後。(9/19)
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↓下から覗いてみる
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↓こうなるとあまりもう個性は感じられない。
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[写真撮影 : 09/2018 - 長野県 - 傘の径約2-8cm - 個人的博物館の菌類のページへ]
[photo data : 09/2018 - Nagano, Japan - about 2cm-8cm dia. (umbrella) - go to "fungi" in the main site]



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