pmnh wildlife portrait archive : insects

テングチョウ - European Beak - Libythea celtis

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小屋の前に座ってぽけっと外を見ていたら、林の陽射しの中、高いところで、色あせた感じの小さな鱗翅類が二頭、じゃれあうように飛んでいるのを認めた。よく見るとテングチョウ。

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ギンイチモンジセセリ - Silver-lined Skipper - Leptalina unicolor

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セセリチョウなんてだいたい似たような感じ、とは言うものの、主流派のいわゆるセセリに混ざって、やや存在感に乏しい非主流派もいる。当地で言うとミヤマセセリ、それからこのギンイチモンジセセリあたりがまずは該当する。

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アメリカタイマイのなかま- Short-lined Kite Swallowtail - Protographium agesilaus

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たまに気分を変えて、南米の蝶。


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モンキチョウその2 - Eastern Pale Clouded Yellow #2 - Colias erate

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それでも十日くらい前まで、ボロボロのヒョウモンやら、ルリタテハシータテハなんかのピカピカの越冬隊員をちらほら見かけたのだけど、さすがに最低気温が氷点下に迫るようになってくると、もうチョウも全然だ。

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オオムラサキ - Great Purple Emperor - Sasakia charonda

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今年はオオムラサキの当たり年で、よく見かける。目の前を影がさっと走って、空を見上げるとオオムラサキがさーっと飛んで行く、というようなことが時々ある。そうでなくとも、エゾエノキの辺を見ていると、楽しそうにすいすい飛んでいることもある。

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ウラジャノメ - Woodland Brown - Lopinga achine

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毎年梅雨の頃になると少しだけ出てくる、秘密の友だちみたいなジャノメ。何せ小屋の周りでしか見たことがない。

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ヒメギフチョウ - a Luehdorfia swallowtail - Luehdorfia puziloi

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もう少し標高の高いところには出ることは知っているし、昔はもっと下の方にもいたと言う話も聞いた。と言うか、植物学者のFさんが、数年前、近くて見た。と断言していたので、多分いるのだろうと思いつつ、なかなか見ることができず。

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シータテハ - Comma - Polygonia c-album

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十日ほど前にピカピカのアサギマダラを見たり、今日、ルリタテハが飛んで行くのを見たりすることはあるけれど、蝶の季節はもうほとんど終わっている。

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アカボシゴマダラタイプ亜種 - Red Ring Skirt - Hestina assimilis assimilis

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昼食後、外を眺めながらお茶を飲んでいたら、マダラみたいのが飛んでいた。時々姿を顕すアサギマダラかな?と思ったがどうも様子が違う。あっこれは、と気付いたがやはり最近話題のアカボシゴマダラなのだった。

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ミドリシジミ - 'Midori Shijimi' Hairstreak - Neozephyrus japonicus

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熱帯雨林ではないので、でかい蝶、中くらいの蝶には目配りが利くが、意外とシジミが盲点のような気が最近してきた。今でも初見の種類に時々でくわす。

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アラメタテハのなかま - Oberthür's Pathfinder - Catuna oberthueri

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ガボンでは、撮れた奴、撮れなかった奴、いろいろな蝶を見たが、これは中でもいちばん心惹かれた蝶。

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クジャクチョウ - Peacock - Nymphalis io

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クリスマス記念、クリスマスっぽい色のクジャクチョウ。赤、というかクリムソン色の地色がほんとうにきれい。

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ヒメシロチョウ - Northeast-Asian Wood White - Leptidea amurensis

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八月の末、いつものようにため池の方に行って、ワレモコウは咲いたかなとか、サンショウクイは全員参加の渡り演習してるかなとか観察していたら、くたびれたヒョウモンやらピカピカのミヤマカラスアゲハだのに交じって、よわよわと飛ぶ白い蝶が目に入った。

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エゾミドリシジミ - 'Ezo Shijimi' Hairstreak - Favonius jezoensis

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もう少し山の上の方に行くと時々見るけれど、小屋の周囲では珍客に属する。とは言っても、きっと細々と生きていて、あまり遭遇する機会がないのだと思う。
ここでは初めて見た。

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ミヤマカラスシジミ - A Hairstreak - Satyrium mera

小屋のまわりでは盛夏のころに発生するけれど、そんなに多いわけではない。一回二回見て終わり、という年が多い。地味に、細々と遺伝子をつないでいる。

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ナンベイルリジャノメのなかま - a Ringlet - Pareuptychia ocirrhoe

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南米のスリナムに行ったのは 2004年だから、もう一回り以上昔になる。あまり前のことで、だいぶ記憶がかすれてきた。


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イチモンジチョウ - White Admiral - Limenitis camilla

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イチモンジチョウの、裏面の赤い紋様が好き。


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モンキアゲハ - Red Helen - Papilio helenus

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南日本に来ると、蝶の種類が違っていてたのしい。


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ホシミスジ - A Sailer - Neptis pryeri

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蝶が軒並みふるわない今年の夏にあって、ひとり気を吐いたホシミスジ。とは言っても、写真の印象とはきっとちょっと違って、あまり目立たず、ひょうひょうと樹間をあそぶ小型の蝶だ。

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コムラサキ - Freyer's Purple Emperor - Apatura metis

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梅雨明けが遅かったせいか、オオムラサキがなかなか出てこない。夏の王様、というか皇帝の出現を祈りつつ、今回はもう一つの皇帝とする。


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スジボソヤマキチョウ - Lesser Brimstone - Gonepteryx mahaguru aspasia

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まだ夜は氷点下だし、花もほとんど開かず、春とは言っても甚だ心許ない。それでも枯葉だらけの林に目を凝らすと、雑巾のような蝶がひらひら、ひらひら、と飛んでいるのに気づく。

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メスグロヒョウモン - A 'Damora' Fritillary - Damora sagana

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なんだかわからないがこのヒョウモンは、ひじ掛けに獅子の彫刻のついた趣味の悪い椅子が大好き。だからついでに僕も玉座に腰掛けてヒョウモンをはべらす。


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ヒメシジミ - Silver-studded Blue - Plebejus argus

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ジメジメの草原に小さい連中が集っていた。



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アカネシロチョウ - Red-base Jezebel - Delias pasithoe curasena

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ムシの本格シーズンを前に、地道にきれいどころを一枚。東南アジア各地で普通種だけど、出会えば結構うれしい華やかな蝶だ。アカネというのは茜かと思っていたが、やはり赤根なのだろうか?


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ツバメシジミ - Short-tailed Blue - Cupido argiades

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郊外や里の原っぱなどにいる普通種。ヤマトシジミよりちょっとあかぬけていて、アルミっぽい印象のあるシジミだ。ちょっと暇な時、遊んでもらうのによい。


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ヒゲナガタテハのなかま - Euriphene sp.

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ちょっと前の写真だけれど、今の傾向を続けると出す機会がないし、まぁ世間もクリスマスだったから、多少きれいなものも出しておこう。


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ヒョウマダラ - Timelaea albescens formosana - A Nymphalid Butterfly

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数はあまり多くないが、台湾の山の手の原生林のなかを、ひょろひょろと飛んでいるのを時々見かける。ただ落ち着きのない蝶で、滅多に止まらない、いや、正確には止まるのだが、止まったと思ったらすぐまた飛び出す。撮影しているとストレスのたまる蝶である。

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モンキチョウ - Eastern Pale Clouded Yellow - Colias erate

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いや、お正月の蒲鉾のことを考えていたら、急にモンキチョウのことを思い出したのだった。それだけ。


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ジャノメのなかま- Bicyclus moyses - A bushbrown

形態的にはどうということのない、地味なジャノメだけれど。ガボンのあたらしい(というか初めての)蝶の図鑑を入手したので、ちょっと前の写真から。


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オオゴマダラ - Idea leuconoe - Paper-butterfly

オオゴマダラつながりで、今度は台灣のオオゴマダラ、沖縄のものと同じ種。スリランカのものより翅の形がおおらかに広がっていて、ゆったり感が強い。


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オオゴマダラのなかま - Idea iasonia - Ceylon Tree Nymph

シンハラージャに行くと、パフパフとたくさん飛んでいる。若いレンジャーが口々に胸を張って「これがスリランカの国の蝶」と言うのでそういうものか、と思っていたが、どうも帰ってきて調べると公式には違うらしい。


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テレシアシジミタテハ - Paralaxita telesia - Common Red Harlequin

チョロチョロ飛ぶ変な奴がいるのを見つけたのはいいが、暗い熱帯雨林の地面近く、何枚か写真を撮ってみたが暗過ぎてほとんど写真にならない。慌ててストロボを使用してかろうじて撮ったのがこの写真。実際乏しい自然光で見た時と若干印象は違うが、取り敢えず色は写った。

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ウラモジタテハのなかま - Diaethria sp. - An 'Eighty-Eight' Butterfly

花咲く木の下でハチドリを待っていた時、出てきたのは88マークも鮮やかなこんな蝶だった。当然、ハチドリ撮影は即時に放擲された。


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ミドリヒョウモン - Argynnis paphia - Silver-washed Fritillary

久しぶりに蝶を何枚か。蝶に限らず、得体の知れないものが出てきたとき一番興奮するが、オレンジ色のヒョウモンはそれに次ぐ。高原などで、さっと視界を横切っていく姿は颯爽としていてすばらしい。


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イシガケチョウ - Cyrestis thyodamas - Common Map

普段はある種の蛾のように、葉の裏に吸い付くように止まるのだが、観念したのか、不都合があるのか、文字通り破れかぶれといった風情であらわれたイシガケチョウ。


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シロオビクロヒカゲ - Lethe verma stenopa

息が詰まるような湿った林にうずくまり、こいつとしばしの時を過ごす。


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サカハチチョウ - (A kind of) Map Butterfly - Araschnia burejana

前はよく山に行ったけれど、今ほど関心がなかったから、野草はどこに咲き、チョウはどこに飛んでいるのだろう?と漠然と思っていた。まさか、そこらに咲いたり飛んだりしているジミ~なものどもが名のある野草や蝶だとは思ってもみなかったのだ。というわけで、春の地味な蝶その一、サカハチチョウ。よく見ると派手なのだけれども、小さいから地味。 view photo...

ヒメジャノメ - Chinese Bushbrown - Mycalesis gotama fulginia

都会の小さな公園の隅、茂みの中をがさごそと進んでいくと慌てて飛び出すのがこの蝶である。葉っぱ越しにじっくり見ていると人知れず交尾していたりすることもあるが、だいたいはじっとしていることが多い。夏が終わっても、翅が破れても、地味に、しぶとく生きている。 view photo...

ヒメジャノメその2 - Chinese Bushbrown - Mycalesis gotama fulginia

調子に乗ってヒメジャノメをもう一枚。ネオン街に佇む夜の蝶、と言いたいところだがこれは暗い林の入り口にて。

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ルリタテハ - Blue Admiral - Kaniska canace ishima

クリスマスにはほとんど何も義理はないけれど、とりあえず季節の風物として、それらしい写真を選んだらたまたま季節外れのルリタテハだったというだけの話だ。


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コノハチョウ - Orange Oak Leaf - Kallima inachus

コノハチョウというと、この写真を撮ったときの、くらい森の中を精霊のように行き来しているイメージが強かったから、台湾の林道で、いきなりヘラヘラとこのチョウが出てきたのには妙な気持ちである。おい、話が違うじゃないか、と言いたいところだが、それは勝手な思い違いというべきなのであろう。 view photo...

モンシロチョウ - Cabbage White - Pieris rapae

裏の公園に行くと、モンシロチョウが交尾していた。あたりを見れば、トカゲがこちらを覗き、カナヘビが草陰に隠れている。もうハナバチも何種類も出ているし、葉の上にはネコハエトリやササグモがいて、仕草がどことなく初々しい。もう一面の春なのであった。

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シンジュタテハ - Forest Mother-of-Pearl - Salamis parhassus

一昨日更新した蝶の写真の中から、シンジュタテハ。何か書こうと思って前後に撮影した写真まで見たりしたのだけれど、撮ったときのことを何も思い出さない。左手の手の甲に無数の毛虫の毛が刺さって腫れていたこと、鳥の写真を撮っていてアリの行列に足を踏み入れたのに気付かずズボンの中にたくさんのアリが上ってきてあちこち噛まれたこと、右に、左に色々な蝶が出てきたけれどほとんど写真を撮り損なったこと、そんなことだけ漠然と記憶している。 view photo...

トラフタテハ - Clipper - Parthenos sylvia

色彩豊かではないが地味ではなく、紋様は大胆だが大味ではなく、複雑だけれど、すっきりしている。なかなかお洒落な蝶である。

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ヒメアカタテハ - Painted Lady - Vanessa cardui

花が溢れんばかりに咲き乱れていて虫がうるさいくらいに飛んでいたのはついこの間なのに、もうすっかり冷えてしまった。虫はしばらくいいや、と食傷気味だったはずだが、あっという間に脳内のメモリはリセットされたらしい。

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クロヒカゲ - "Kurohikage" Treebrown - Lethe diana

前に他のジャノメのところでも書いた記憶があるけれど、ヒカゲとかナンベイヒカゲとか呼ばれている蝶はよい。地味だけれど大きくて、ぬっと出ると郷土の名士という風格がある。

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ウスバアゲハ - Parnassius citrinarius - Glacial Apollo

シロチョウでも、純朴そうな奴から悪そうな奴まで、いろいろと顔にバリエーションがあるが、こいつは後者の方だ。風が爽やかな高原を透き通った白い翅でひらひらと飛んでいると言っても、近づくと結構どぎつい... と書いた後でわかったのだが、これはシロチョウじゃなくてアゲハだった。いやはや。
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キマダラジャノメ - Speckled Wood - Pararge aegeria tircis

日本もすごいがパリも異常気象で、一昨年の夏、八月中旬にパリをかすめた時の地上温度は17度、九月初めにもう一度着陸した時の地上気温に至っては13度だった。夏はどうしたのだ、と友人に訊ねると、五月が夏みたいだったんだけどねえ、と口々に答える。それでも、アフリカ帰り、日焼けした薄着の東洋人が怪しい風体で町の公園で鳥を撮影していても、虫を追っかけていても、誰も全く関心を示さないという、別な意味でのクールさは健在である。やっぱりパリは多少寒いくらいの方が「らしい」のかな、と妙に納得するのだった。 view photo...
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