pmnh wildlife portrait archive : insects

クロテンフユシャク - Inurois membranaria - an Inurois geometer moth

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葉っぱが落ち、最後の大物、ヒメヤママユあたりが息絶えると、さすがに昆虫もみな動かない態に入るが、有り難いことに、そんな寒い中でも出てくる蛾はある。

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モンオビヒメヨトウ - Dysmilichia gemella - an Owlet Moth

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九月の声を聞くと、もう灯を慕ってくる虫もめっきり少なくなってくる。少し前までは、観察をする僕にカブトだのクワガタだのがブンブン体当たりしてくるのに閉口していたのだが、もう随分さびしい。

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マツキリガその2 - Japanese Pine Beauty #2 - Panolis japonica

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五年前も同じようなことを書いているが、春が来て、じわじわと草木も芽吹いてくると、今までの地味な、秋冬の専門職みたいな蛾に加えて、いかにも個性的な蛾の連中が現れてくる。

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ニホンセセリモドキ - A Teak Moth -Hyblaea fortissima

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そよ風の吹く心地よい晴れの日、内村川から塩田平へ向かう峠道をのぼってゆく。もうじっとしていられないとばかりのテングチョウが一頭、二頭、いや五頭、十頭、追っかけたり、追払ったりしているのをほけっと眺めていたが、足許によわよわと飛んでいる別のものを見つけた。

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ヒメトラガその2 - Asteropetes noctuina - 'Himetoraga' Noctuid Moth #2

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もう14年も前に、一回出したことがある。その時は裏面の写真一枚だった(当時は一エントリ一枚に絞るというストイックな趣向だった)ので、今回表面の写真を何枚か出して補完しようという試み。

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キグチヨトウ - a Noctuid Moth - Phlogophora beatrix

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連休が終わり、木々が一斉に葉を出して、きらきらした春は一瞬にして通り過ぎて行ってしまった。と同時に、虫が飛び出す。どれ久しぶりに、と灯火のスイッチを入れた。

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ニッコウシャチホコ - Schachia circumscripta - a Prominent Moth

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まだ寒いとは言えだんだん水もぬるんで、も鳴きだし(例年よりだいぶ早い)、数はまだ少ないとは言え虫も飛びだしたから、ウォームアップをかねて去年の夏のシャチホコガ。

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フサヤガ - Eutelia geyeri - an Euteliid Moth

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東京で10年以上前に撮ったものの蔵出し。だいたいのものは歓迎だし、入り口に野生生物保護区の看板も掲示してあるが、仕事から帰って来た時に玄関にこれが張り付いていた時はちょっとおどろいた。

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ホシホウジャク - Burnt-spot Hummingbird Hawkmoth - Macroglossum pyrrhosticta

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秋に見ることが多いが、だいたい目にする場所は決まっている。

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コウモリガ - a Ghost Moth - Endoclita excrescens

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起きだして、外で飯を食う支度をしていてふとみると、網戸に大きめの蛾がつかまっていた。容貌がすごく不気味。手足がそれぞれに毛むくじゃらで太い。ああこれはコウモリガじゃないか?と思ったらビンゴだった。

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トラフツバメエダシャク - Tristrophis veneris - A Geometrid Moth

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晴れが続いて、間違った陽気の日が混じったので、とうとう虫が出てきた。シジュウカラとかは嬉しいのだろうな、とか考えつつ、蛾の写真。これは夏になると控え目に出てくる、ちょっと器量のよい蛾。シャクガなので鱗粉はちょっとチープだけど、紋様がくっきりはっきりしていて、すらっとした感じ。

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クビグロクチバ - A Blackneck - Lygephila maxima

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蛾にも派手な奴、没個性の奴、いろいろいるけれども、こいつは少し修道院っぽいというか、少し独特の雰囲気がある。

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シンジュサン - Ailanthus Silkmoth - Samia cynthia walkeri

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起きて外に出ると、待っていたかのように網戸に止まっていた。衝撃的にでかい。


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オオウスベニトガリメイガ - a Pyralid Moth - Endotricha icelusalis

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ちょっと前の蛾の画像ファイルから。ちゃちというと失礼ながら、なんかちょっとヨレヨレしてバランスの悪い蛾だが、意外と顔はこわい。

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マツキリガ - Japanese Pine Beauty - Panolis japonica

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あっという間に春が来て、鳥が来て、花が咲いて、とうとう大きな蛾も出だした。心中ちょっと待て、ちょっと待て、と嘆いても、焦っても、置いていかれるばかり。

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イシダシャチホコ - a Prominent Moth - Peridea graeseri

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小屋の辺では夏に出てくる。ありそうで、案外ない、ちょっとお洒落な、というか、趣味の良い紋様の中くらいの蛾だ。出てくると少しうれしい。

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フタホシコヤガ - A Noctuid Moth - Micardia pulchra

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クロツグミの営巣が一段落し、営巣を邪魔する心配がなくなったので、富士山の山開きみたいに、夜の蛾の観察を解禁した。というわけで色々あたらしい機材や技術を試す。


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ヒメモクメヨトウ - Purple Cloud - Actinotia polyodon

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数は多くないけれど、夏になると時々出てくる中くらいの蛾で、ざっくり言えば柄がちょっと独特できれい。


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ハガタベニコケガ- a Footman Moth - Barsine aberrans

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コケガは都会にも近縁種がいて、その近縁種が東南アジアにもいたりして、わりと身近で美しい小品、といった趣がある蛾だ。


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シロスジキノコヨトウ - Stenoloba jankowskii - a Noctuid Moth (a Beauty)

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あまり人聞きが良くないから大声では言わないが、今の僕の山の夏の夜の愉しみは、何と言っても蛾の鱗粉観察だ。


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クロホウジャク - a Hummingbird Hawkmoth - Macroglossum saga

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ホウジャクというのは蜂雀でスズメガの仲間だ。この辺でも、水辺の花が集まったところなどに現れて、ブンブンと蜜を吸っているところを見かける。


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イボタガその2 - Japanese Owl Moth #2 - Brahmaea japonica

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というわけで、アイドルであるイボタガの二回目、ちょっとだけ引いてみました篇。前回書いた通り「他の追随を全く許さない、孤高のグラフィック。」

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イボタガその1 - Japanese Owl Moth #1 - Brahmaea japonica

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他の追随を全く許さない、孤高のグラフィック。日本でも台湾でも、この蛾はまぁある種の僕のアイドルであったから、春になると小屋にもイボタガがやって来ることが判ったときは、ずいぶんと嬉しかった。もちろん、いまでも嬉しい。

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スギタニキリガ - Perigrapha hoenei - a Noctuid moth

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まだまだだけれど、ぽつ、ぽつ、と中型の蛾が出てきた。これでエゾヨツメやイボタガが出てくれば、いよいよ虫のシーズンも始まり。

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ツガカレハ - A Lappet Moth - Dendrolimus superans

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巨大とは言えないが、大きめ。決して派手な蛾ではないのだけど、色といい、質感といい、重厚で実直そうな佇まいだ。重鎮、という描写が似合う。

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ヨツスジヒメシンクイ - a Tortricid Moth - Grapholita delineana

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客人をつれて山の高原を案内していた時、ふと目を落とすと、へんなのがいたのだった。

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クシヒゲシマメイガ - a snout moth - Sybrida approximans

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ビジュアルという点で言えば昆虫では蛾ほど面白いものはないが、この蛾もなかなかにすごい。


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ハガタエグリシャチホコ - a Prominent - Hagapteryx admirabilis

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赤くてもう何が何だかわからないルックスもすごいが、名前も十分すごい。



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アヤトガリバ - Buff Arches - Habrosyne pyritoides derasoides

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2012年6月。このときはたくさん蛾をみたが、その中で異彩を放っていた一頭。


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ウスイロギンモンシャチホコ - a Prominent - Spatalia doerriesi

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もう季節的に刮目するような虫はなかなか出ないので、蔵出しシリーズその一、今年の梅雨時に見たシャチホコガ。


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ヒメヤママユ - A Silkworm Moth - Saturnia jonasii

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同工異曲ではあるが、季節のものなので、もう一つ行ってしまえ。



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クスサンその2 - Japanese Giant Silkworm #2 - Caligula japonica

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同じ種ばかりより、できれば新種がよいので今回はヒメヤママユ、と決めていたのだが、変心して二度目のクスサンにした。ローマ皇帝の名前を戴くだけあって、この季節の山では王様の風格がある。

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チャマダラエダシャク - a Geometrid Moth - Amblychia insueta

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八ヶ岳(というか日本の山)で蛾の番付を作るなら、イボタガは見たことないから休場中として(笑)、横綱がヤママユ、スズメガは大関、関脇にシタバガとトモエくらいかな、とか前にも書いたことがあるが、名門シャクガ部屋にも大物がいた。

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エゾスズメその2 - "ezo suzume" Hawk Moth #2 - Phyllosphingia dissimilis

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前回に続いてエゾスズメ。というか、今回また趣向の違った写真が撮れたので、ついでに掲載するもの。あわせてご覧下さい。


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エゾスズメ - "ezo suzume" Hawk Moth - Phyllosphingia dissimilis

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クスサンに別れを告げてから半年余。さぁ、そういうわけで、蛾の季節の開幕。スポットライトの当たりづらいもの、という気はないでもないのだが、どうしてもフォトジェニックな大物から撮影してしまう。


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ベニシタバ - An Underwing - Catocala electa

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八ケ岳山麓の蛾で、横綱がヤママユ、大関がスズメガだとすれば、関脇はシタバガ。いろいろ出てくるが、今回は赤い奴。


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クスサン - Japanese Giant Silkworm - Caligula japonica

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旅行記のところで、大物だとか、本物の蛾だとか、クスサンをだいぶ持ち上げたので、そのフォローがてら、クスサンの写真を掲載しておくことにする。



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ゴマフエダシャクのなかま - Obeidia lucifera - A Geometrid Moth

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うわぁ、と思わず口に出た華麗なシャクガ。写真だとチープな感じが目立つが、人工照明の下にキラキラと輝いて、lucifer という名前に恥じない立派な蛾だった。


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ベニスズメ - Elephant Hawk Moth - Deilephila elpenor

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鳥もその他も赤、赤、と来たので、予定を変更して虫も赤でいくことにした。スズメガの配色、紋様もさまざまなものがいて全く面白いのだが、これは文字通り紅一点、日本ではひとりわが道を行くベニスズメ。

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オオミズアオ - Japanese Moon Moth - Actias artemis

町を歩いていたら、クリスマスの電飾がついていたので、また、当博物館的にはクリスマスっぽい画像を一つ。と言っても世間的にはクリスマスとはほど遠い画像かも知れないと思うけれども。

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ウスチャヒメシャクのなかま - a Geometer Moth - Perixera sp.

蛾には驚かされることが多いけれど、意表をつかれたという点では最近の最高峰はこれ。ランチョンミートというか、沖縄でいうポークみたいな色と形をして、のっぺりと葉に張り付いていた。一体なにがどうすると、こういうことになるのだろう?


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ハネナガブドウスズメ - a Hawk Moth - Acomeryx naga

あちこちでスズメガを見たが、個人的に一番好きなのは、このハネナガブドウスズメ。大胆にして精緻なモノトーンの柄がすばらしい。もっと派手な柄のスズメガがバタバタと騒いでいるところから少し離れて、この蛾がしずかに止まっているのを見るとほれぼれしてしまう。


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ヒメトラガ - Asteropetes noctuina - A Noctuid Moth

トラガの仲間だけあって、蛾にしておくのが惜しいほどの派手な彩りだ。前後翅の裏面と後翅表面が山吹色に黒斑、前翅表面が赤銅色・黒・銀灰色をベースにふさふさとした毛をあしらった、山地民族の礼服のような、何とも言えぬお洒落ないでたちであった。山吹色の出し入れにこだわりがあるようで、写真のようにパタパタと蝶の如く着地した後、しばらくして落ち着くと、一気にぴしっと翅を閉じて礼服姿になるのが面白い。本当に、ぴしっ!と閉じるのである。 view photo...

クロテンケンモンスズメ - Kentrochrysalis consimilis

いろんな生き物とお近づきになりたいと願っているが、正直なところ、まだ蛾というのがどういう連中なのか全然わかっていない。当然、近所の猫のように、おす!と言えばにゃあ!と返事をするような境地に至るまではまだまだ時間がかかりそうである。

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カクモンキシタバ - "Kakumon Kishitaba" Noctuid Moth - Chrysorithrum amatum

あんまり、上の方に止まってこちらを見下ろしてもらいたくない感じである。


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ウンモンスズメ - Callambulyx tatarinovii - "Unmon Suzume" Hawk Moth

蛾の中でも器量がよいもの、というとリストにあがってきそうな蛾。ちょうど満月が出ていたりするとうっとりするほど美しい。月夜に緑の蛾、よい感じである。

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ノンネマイマイ - Black Arches - Lymantria monacha

先に逝った友に、と思って探したがぴったりしたのがない。こんなので我慢してくれ。俺も足を舐めてやればよかったな。>S東

山羊の生贄のような首筋のフサフサを含めて容姿にも隙がないが、それよりノンネマイマイというおよそ蛾離れ、いや虫離れした名前が気になる。 view photo...
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