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[這いずり日記] 八ヶ岳山麓 2012/秋

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若干メンバーが違うが、またまた同じ場所。いつもは色々なところをあっちを噛り、こっちを噛りしているから、こういう定点観測も、これはこれで面白いところがある。


で、とにかく今回はクスサン祭であった。あっちにも、こっちにも、ついでにコンビニにも、一斉にクスサンが出現しており、それも、モコモコ、パフパフと大勢で群れている。大きくて、茶色っぽくて、目玉模様のあるヤママユガは、人間の頭の中の地図における蛾の原型だ。そんなことを感じるのは全くこちらの事情だが、なんだか本物の蛾を見たような、そういう心持ちがする。一言で言えば大物だ。英語で皇帝を名乗るだけの理由がある。

八ヶ岳の麓も、だいたいは春から初夏に来ることが多くて、今年のように晩夏から初秋に訪れたのは初めてだったが、これでだいたいの虫の推移は分かってきた。標高1000mを越え、彼岸近くなると、セミやスズメガはもう出ない。甲虫はカミキリやテントウなどが少しだけ、ただ木の実専門の
ゾウムシが出てくる。蛾はクスサンとシタバガ、その他の虫もそれなりにいるが、ただ種類は春夏に比べると大分絞られて、少しずつ、少しずつ淋しさが増してくる。

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上がクスサン。下は甲斐小泉の辺から甲斐駒。

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[写真撮影 : 2012/09 - 山梨・北杜市] [photo data : 09/2012 - Hokuto, Yamanashi]
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