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オオムラサキ - Great Purple Emperor - Sasakia charonda

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今年はオオムラサキの当たり年で、よく見かける。目の前を影がさっと走って、空を見上げるとオオムラサキがさーっと飛んで行く、というようなことが時々ある。そうでなくとも、エゾエノキの辺を見ていると、楽しそうにすいすい飛んでいることもある。

そもそも今の小屋のある土地を買った時、九年前の九月、こんな水も下水もないところで、と恐縮する不動産屋のうしろの木の少し高いところに、きれいな雄のオオムラサキが一頭止まっているのに気付いて、僕は内心うひひひ、と思ったのだ。しかも更に視線を上に上げると、イカルが一羽、心配そうにこちらを見下ろしている。それで、買うしかないな、と心を決めたのだった。

とは言え、毎年オオムラサキを何度も目にするわけではない。基本は高いところの蝶なので、だいたいはさーっと頭の上を飛んで行くくらい。運が良ければ、樹液の出るところにいるのを見かけたり、たまたま気が向いて降りてきた個体が、近くの幹に止まったりする程度。

それが先月の朝、寝ていると、理事に起こされた。だいたい変なものが出ると起こされるのだが、なに?と聞くと、ねえ大きい蝶がいる。あれオオムラサキ?六匹いる。とか言うのだ。なにー?とカメラをひっつかんで外に出ると、まだ二頭残っていた。
シデムシがたくさんいる。エゾエノキつながりのアカボシゴマダラも一頭。

要するに、少しいったところの他人の土地(山林)に、多分そこの持ち主が、野菜の腐ったのを捨てたと。有機物は別によいのだが、ビニールも一緒に捨ててあるのに我慢がならなかった理事が、そのビニールを引っ張りだして、あまりに臭いので少し乾かしてからちゃんと捨てようと日向に引きずり出したと。すると「あっという間に」「六匹飛んできた」「どこにいたんだろう」ということらしい。

うーむ、まさに、触角アンテナ敏感、超音波でお話。昆虫侮りがたし。
写真は生ゴミ組を中心にお送りします。モルフォと同じで、角度によって青かったり、くすんだり。


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[写真撮影 : 2013-08-2021/08 - 長野県 - 開長約80-100mm - 個人的博物館本館のその他のタテハチョウのなかまのページへ]
[photo data : 08/2013-08/2021 - Nagano, Japan - wingspan about 80-100mm - visit the main museum ("
Other Nymphalids")]
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