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フクロウ - Ural owl - Strix uralensis hondoensis

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初春の頃は家のよこでほっほほっほゴロスケほっほと鳴いているし、時々それらしい鳥が視界の端を横切るから、身の回りに居ることは疑っていなかったが、いざ対面すると高揚するものがある。

つまり、冬に林の端から切り開きに出る場所で、三度に一遍くらいさぁっと林の奥に去っていく謎の茶色の鳥、それからまだうす暗い初夏の早朝、家の裏の水たまりに湧いたカエルを執拗に狙っている謎の猛禽類、それも要するにフクロウであるという可能性が高まった。

そして、今回のシチュエーション、即ち、秋になり、木の実を活発に拾いに来る小哺乳類を狙って、夕方から見通しのよい場所でワッチをする、という習性を教えてもらったことになる。知ってみればなるほどなあ、と思うのだが、先回りして気づかないことには我ながらもどかしさ、というか愚かさも感じるところだ。

実は二度も撮影するチャンスがあったのだが、ちょっとした初歩的なミスで二度とも失敗した。この写真もご覧の通りの後ろ姿。後悔も残るが、まぁそれはそれでよいのだ。またお会いすることもあるでしょう、その時はよろしくということにしておく。

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[写真撮影 : 2014/09 - 長野県 - 推定体長約55cm - 個人的博物館本館のフクロウ・ミミズク類およびヨタカなどのページへ]
[photo data : 09/2014 - Nagano, Japan - estimated body length about 55cm - visit the main museum ("
Owls and their related birds")]
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