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ニシハイイロペリカン - Dalmatian Pelican - Pelecanus crispus

ペリカンはユーモラスとか可愛いということになっているらしいが、実際にはどうにもちょっと怖い感じのする鳥だ。だいいち場違いに大きいし、ハットリ君みたいな眼も無表情で取りつく島がない。一羽でも戦車みたいで異様だけれど、のっぺりした顔のまま何羽かで巻き網漁みたいのをしているのも、軍事作戦遂行中という趣がして、見心地の悪さを感じる。
一番の極め付けは編隊飛行で、どんよりと曇った日に、いきなり頭上に一糸乱れぬペリカンの編隊が現れると、一瞬、心底ぞっとする。何に喩えてよいかわからないが、戦争映画などで、いきなり敵機の群れに頭上を覆われた、という時の感覚に近いかも知れない。いずれにしても、飛べば爆撃機、泳げば戦車、キーワードは軍隊である。





肝心のB29来襲の写真は、合焦が間に合わず、遠方に去ってゆくものを、少しだけ。



[写真撮影: 2009/02 - ギリシャ・エヴロスデルタ - ペリカン科 - 長さ約170-190cm - 個人的博物館本館のペリカン・ヘラサギ・トキなどの仲間のページへ] [photo data : 02/2009 - Evros delta, Greece - Pelicanidae - about 170-190cm(L) - visit "Pelicans, Ibises, Spoonbills & allies" (main site)]

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