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[這いずり日記] 泥まみれ。水の巻〜長野方面2018/春その1

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しばらく山にいて、降りてきてから雑用に追われていたから、久しぶりの更新なのはよいが、しばらく前のことについて書いている。

二月の中旬、山に戻った頃は地面も雪に覆われていて、これなら氷の写真が思う存分撮れるな、と思ったものだが、見る見る、本当に見る見る融けて、あっという間に雪は消えて行った。まだ二月なのに福寿草が咲きだして、シロチョウさえ飛ぶ。何度か強い雨が降り、これが雪だったら大雪だったなとか思う。

厳しい冬こそ、静かで、山らしくて、一番よい季節なのだと強がってはみるものの、やはり冬は厳しいのでつらい。暖房も凍結も大変だし、血圧も上がる。だから心中、あとどれだけで花が咲きだすとか、何ヶ月経てば夏鳥が来るのだとか、言い聞かせるのが習慣になっている(こういう数え方をすると、案外冬は春に近いことがよくわかる)が、いざ本当に春が近づいてくると、ちょっと照れ臭い感じがする。

雪が融けて地表があらわれ出て、地面はどこもぬかるんでいるが、ぬかるみの下はツンドラのように凍結した土成分なので、この季節はまことによく滑る。
あたらしいレンズ(通称太巻)が重いこともあって、つるてんつるてんあちこちで転び、滑落した。折角の新品のレンズも泥まみれ。しかも、同じ場所で二度滑り(ちょうど、斜面に這いつくばっていれば遠くでのんびり過ごすオシドリが望見できる場所があるのだ)、あげくにサブカメラに装着していたレンズをそのまま紛失するというていたらく(外れて転がって行ったらしい)。

まぁそんな感じだったが、ともかく鳥は、氷の融けた池に
カルガモオナガガモ、キンクロハジロ、オシドリ、コガモが集結。冬鳥では今年は少なかったカシラダカやアトリ、キクイタダキも久しぶりに確認した。あとはミヤマホオジロカヤクグリ、マヒワ、ルリビタキ。ノスリやカワガラスを筆頭に、春になって色気づいているのが感じ取れる。カラ類が一斉につがいを形成し、歩く僕を見つけては警戒!警戒!とうるさく啼きたてるのがとってつけたようでおかしい。

今年は狐をよく見る。今回の滞在でも二回見た。しかも一度は至近距離から子ギツネが飛んで出た。そのせいか
ウサギは少ない。カモシカは見ないが、糞場には来ている。センサーカメラにも写っていた。

いずれにしても、春。春が間近といってもいいし、もう始まった、と言っても良い。

今回は二月の分、水の巻と天地の巻。そのほかに氷の巻があるはず(笑)。

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太巻き君が円形絞りというので、遊んでみた
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天地の巻は
こちら
氷の巻は
こちら

[写真撮影 : 2018/02 - 長野県] [photo data : 02/2018 - Nagano]
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