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[這いずり日記] 谷でリハビリ。山の巻〜長野方面2018/冬その1

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急病、休養、雑用のため一月はまるまる都会に留まることを余儀なくされた。二月になって、やれやれ久しぶりの山、一週間。また雑用で戻る。

しばらくぶりに小屋に戻ると、雪は20cmくらい、まぁ例年の感じだ。足跡から判断するに小屋周りには哺乳類がすくない。ただ雪の翌日など、あるいているとキツネ、ウサギは見える。一方斜面のカモシカは気配がない。森のカメラにも頻度は少ないが、キツネ、リスシカの群れなどが写っていた。厳しい季節だから、斜面の上で(たぶん)斃れたものもいる。カラストンビがうるさい。

鳥も今年はどうにも低調だ。冬鳥のうち普通に来ているのはマヒワ、
ルリビタキツグミシロハラ、ジョウビタキ、それからカヤクグリとベニマシコ。少ないのはシメとカシラダカ。微妙なのがミヤマホオジロ、今年も欠席はオオマシコ

昨年秋に、古いレンズや本体をまとめて七つ八つ売り払ったらそれなりの金額になったので、それを原資に、新しいレンズを一本買った。鳥獣用、ひさしぶりの主戦レンズだ。たしかに写りも良いし、信頼性も感じられるが、いかんせん重たくてでかい。前任者の軽快はない。どうにも評価が難しいレンズだが、とりあえず前任者と併用とし、形状から「太巻」と名付けて使用していくことにした。

今年の冬は寒さが厳しいという話もあったが、一年の気温の谷を越えた今、今のところさほどのことはない。ふつうに -13度くらいまでは下がるが、寒い年ほどではない。今回のようにひとり小屋で過ごす時は、面倒くさいから一日置きにしか火を焚かなかったりするが、まぁ何とかなる。それに、亡くなった親の家から電気毛布を何枚か確保したので、室内で水が凍るわけでもなし、これと毛帽子で充分といえば充分だ。

写真は暫定的に三回に分ける。暫定的、と書いたのは今回出すほかに、大量の氷の写真があるからだ。大量過ぎて、手が付かない(笑)。ただ、僕的には、この季節の白眉は氷のすがた形。冬の谷は、死んだ苔がぬるぬるした上に氷がついていて、危なっかしくて仕方ないが、だましだまし、やすみやすみ、しゃがみ、体を傾けて、氷の有り様を撮影して行くのがまことに楽しい。行き帰り、めずらしい鳥やキツネが横切ってくれれば、あとは粗食と電気毛布で大丈夫だ。

というわけで、今回は、山の巻、空の巻、地の巻。

↓やっぱり冬景色は雪の降った翌日に限る。
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鋸、手前に雨乞
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皆さんの大好きな富士山
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地の巻はこちら
空の巻は
こちら
水の巻は
こちら


[写真撮影 : 2018/02 - 長野県] [photo data : 02/2018 - Nagano]
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