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[這いずり日記] 長野方面 2014/早春その1

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避難小屋に二泊。北海道に出かける前に防寒具などを取りに行って以来だから約三週間ぶりになる。

晩に着き、寝ていると朝六時過ぎ、鳥が囀っている! よく聞くと遠くからキツツキのドラミングも聞こえてくる。これは春が来たのだなあ、と心が弾んだ。心が弾んでいるのは鳥も同じで、見ているだけで生気に溢れているのが伝わってくる。

とは言え、すっかり春だとは、まだ言い難い。油断をすると雪も降るし、あられも降った。何より過日の大雪の影響で地面はまだ七割方、20-30cmの雪に覆われている。昨年の同じ時期、
雪はほとんど姿を消していて、あと数日もすると一斉に福寿草が咲きそろっていたから、ことしの春はずいぶん、少なくとも二週間は出遅れたことになる。もうすぐツバメが来たらびっくりするのではなかろうか。

謎なのは
シカ。林の中を探ったが、雪の上にはほとんど痕跡がない。以前の鹿道も放擲したままで、これはどうしたものか、と更に奥に進むと、雪の消えた小さな植林の針葉樹の林床に大量の糞を見つけた。みると下の写真のように、ヒノキの木の皮を相当剝いで食べている。よくわからないが、相当食い詰めているのではないか。少なくとも雪の上はあきらめて、地面の出ている方に移動したのではないかと思われる。

鳥は短い割にまぁ満遍なく見たが、あまり変わったものは出なかった。カシラダカ、
ミヤマホオジロ、イカル、マヒワ、アトリ、カワラヒワ、キセキレイ、メジロヒヨドリキクイタダキ、シジュウカラ、コガラ、エナガゴジュウカラルリビタキ、ジョウビタキ、ツグミハシボソガラス、カケス、トビ、ノスリ、キジバトアカゲラアオゲラ、コゲラ。

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樹林越しのカイラス山、だったらよいのだが。下は鹿の食べた跡。

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[写真撮影 : 2014/03 - 長野県] [photo data : 03/2014 - Nagano]
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