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[這いずり日記] 葉っぱの最盛期〜長野方面2017/夏その3

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選挙とか仕事の打ち合わせとか、六月末、用事を済ましに東京に帰る。たまに降りると東京はじっとりべっとりで結構堪える。理事は参っている僕の顔を見て、山から下りてくるとどこかぽかんとして痴呆のように見えるという。デルスウザーラを知らんか、大知如愚という言葉を知らんか、と言ってみるものの、言っている自分から心もとない。
さて鳥も一段落して、花も一段落した山は、一言で言うと葉っぱの最盛期にあたる。つい二ヶ月くらい前は地面も露出して、潅木も枯れ枝ばかりだったと言うのに、一人前のような顔をして、木も草も隙間のないほど密生している。いま天下を取っているもの、今後天下を狙うものがだいたい出揃い、それぞれの隙間にそれぞれの種類が陣取った今は、葉の出方にも勢いがあり、緊張感がある。

さっぱりサンコウチョウは見なくなったが、クロツグミ、センダイムシクイ、
ノジコの三羽ガラス、いやに喩えるのは失礼か、スリートップは健在だ。今年元気のないキビタキオオルリを補うように、森ではコルリが切ない啼き声を響かせる。アカショウビンも朝晩二声ずつしか啼かなくなったが、小屋のすぐ下、50mくらいのところで相変わらず寝ているようだ。

葉っぱの最盛期にふさわしく、虫はかわるがわる出て頼もしい。
ミヤマクワガタも出た。キマダラヒカゲもクロヒカゲヒョウモンも出た。ジョウカイはもちろん、オトシブミなんかが目立つ。もちろんセミは大合唱だし、カメムシもたくさんいる。だから、夜は、鳥の邪魔をなるべくしないように、こそこそとの撮影をしている。とは言え、翌朝こそこそと壁に残った蛾を食べているキビタキの夫婦みたいのもいる。キビ太郎の子どもか親戚か、あまり逃げない。

[開花中]西洋タンポポ、ヒメオドリコソウ、ヤマブキ、オドリコソウ、オオジシバリ、クサノオウ、アメリカオニアザミ、オオヤマフスマ、ムラサキツユクサ、コンフリー、ウマノアシガタ、ヒメフウロ、ミズキ、ウツギ、シロツメクサ、アカツメクサ、ハルジオン、ヒメジョオン、アヤメ、ノイバラ、イタドリ、ウシハコベ、キツネノボタン、ナワシロイチゴ、
キバナノヤマオダマキ、ヤマボウシ。春先の遅れを取り戻したかと言えば必ずしもそうは言い切れない。

ということで葉っぱの写真中心で。

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[写真撮影 : 2017/06 - 長野県] [photo data : 06/2017 - Nagano]
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