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[這いずり日記] 長野方面 2015/冬その1

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筑前大島を含む西日本出張をはさんで、しばらく山にいた。


去年と同じで、11月いっぱいは寂しいながらも持ちこたえていた天気が、12月の声を聞くなり崩れて、初雪が積もった。晴れれば15度くらいまで上がるけれども、夜はだいたい氷点下。タイヤを替え、作業場と化していた車庫を片づけ、基礎のフタを閉め、配管や配線を確認して、冬前の最終点検にやることが多かった。無料のものが大好きな理事は、道路脇などから伐られた木を引きずって来ては、電気ノコギリで切断する作業に没頭している。

冬鳥は少しずつ姿を現した。いち早く到着した
ルリビタキ、ベニマシコ、カシラダカに続いて、ツグミミヤマホオジロ、カヤクグリ、そしてマヒワ。去年の今ごろはツグミの大群が来たり、ミヤマホオジロの群れが居座っていたことを考えると今年は個体数が少ないなあと嘆いていたが、空白を埋めるように、カモシカ若夫婦母子(※)が家の近くに出た。二匹で見たのは初めてだし、そもそも川のこちら岸で見たのも初めて。鹿が少ないので、様子を見に来ているのかも知れない。

虫は実質的に店じまい。昼ご飯を食べている時におでこに止まる
リスアカネや、オツネントンボ、ムシヒキなど出るには出るが、越年組を除いて基本的にヨタヨタ。花は、ハルジオン、アカツメクサ、カタバミの三種類だけ、まだ咲いている。雪のない間、常に昆虫に食料を供給し続けるハルジオンには何かノーベル賞か表彰状でも出したい気分。まぁでもふと地面を見て見ると、意外とロゼッタとかでしぶとく残っている緑は多い。

雪の積もった翌朝、早速雪上の足跡を探索に出たが、残念ながら
ウサギしか確認できなかった。最近、辺な野犬がいるようだし、ちょっといろいろ心配。

葉っぱは落ちてしまったし、今回は雪化粧の山シリーズを中心に。

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↓昔の白川義員のヒマラヤの写真みたい。え?

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※:カモシカの偉い人に聞いたら、そりゃ親子だ。一年は母と子が一緒に暮らす。縄張りは♀がつくる。と言われたので修正。

[写真撮影 : 2015/12 - 長野県] [photo data : 12/2015 - Nagano]
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