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[這いずり日記] 茶色くなった〜長野方面2016/晩秋その2

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用事とか仕事とかちょっとした気分の起伏みたいなものがあって、ひさしぶりに五日ほど東京に居た。


その間に山の方ではマイナス3.1度まで下がる日が一日あって、戻ってみると何というか、光の色が変わっている。こないだまでは窓から差し込む陽射しが黄色かったが、今度は褐色がかっている。一言で言うと、枯れ葉と落葉松の色。隣人の話によると「あの晩ひと晩で紅葉はぜえんぶ落ちた」ということだ。

葉っぱが落ちたということは、冬鳥やほ乳類の観察適期がやってきたということでもある。だから、なんとなくがっかりしたり寂しかったりする反面で、新しい季節を迎える闘志、というと大げさだが、モチベーションのようなものはある。見上げると、枝越しに見える空が、尋常ならざる青さだ。

ただ例年に比べると、冬鳥の気配はおだやかだ。ハイタカ、ノスリ、トビ、猛禽類だけは地面が見通せることに興奮しているのが見て取れるが、あとはやっとカシラダカ、
ツグミシロハラが確認できたくらい。その分アトリがずいぶんゆったりと過ごしているが、いつもならもう目に入っていい、ミヤマホオジロ、カヤクグリ、ベニマシコ、ルリビタキなんかはまだ出てこない。

獣も良くない。目の前の落葉松に常駐していた、尻尾の貧弱な
リスはまた行方不明。鹿は昨今の駆除が効果を現しすぎて所在不明。カモシカもまだ下りてこない。林を歩いていると、ノウサギだけ目立つ。

一日の最低気温は、夏季、年間の最高でだいたい20度。逆に最低は年にもよるがまぁ -15度。だいたい 35度の上下幅があるわけだが、ここまでずん、ずんと気温が下がって、-3度まで来たならもう三分の二。まるで山を登っている時のように、あと三分の一だ、と自分を励ましたりする。雪が積もって静かな冬の山はもちろん冬の良さがあるが、ストレスでもあることは間違いない。いろいろ冬支度が忙しくなってきた。


↓上の方でだいだい色に光っているのが落葉松。昔の植林が多く残っている。
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↓溜池には、カルガモがいたり、スズガモがいたり。
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[写真撮影 : 2016/11 - 長野県] [photo data : 11/2016 - Nagano]
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