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[這いずり日記] 長野方面 2015/早春その4

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久しぶりに夫婦でまるまる一週間山暮らし。三月中、ほとんど休みなしで働いていた理事がやっと仕事の予定を押したり引っ張ったりして、なんとか一週間作ったのだ。

小屋に着くと、まず南から到着したばかりのクロツグミの出迎えがあり(去年より数日早い)、山に上ってきたウグイスがもはや高らかに囀っている。ツバメイワツバメ、ノジコ、コムクドリなどが到着、アカハラが通過。一方でマヒワやカシラダカなどの冬鳥も残っているから、鳥の密度は上がった。季節の変わり目、日々発見があるので、外を見ているだけでもたのしい。

ゴジュウカラなど、すでに盛んに営巣している者どももいるのだが、小屋の前の林縁ではあいかわらずイカルの群れがぐずぐずと過ごしているし、カワラヒワの群れも維持されている。この辺はよくわからない。あるいは、スズメなどと同様、しっかり縄張りと嫁を確保したリア充イカルとは別に、あぶれたネトウヨイカルが群れているのかとも思うが、さあどうだろう。

小屋の前の林がなわばりのリスも元気だが、つがいだった筈のものが一匹足りないな、と思っていたら、小屋の裏の雪の融けたのの中から、ちぎれたリスの尻尾が出てきた。事故か、フクロウか、キツネか、テンか、理由はわからないが、あのリスも喪中ということになる。

一週間の休みが今週になったのは偶然だが、タイミングとしてはよかった。突然の吹雪などはまだ来るし、霜柱も立つが、じわじわと芽も伸び、花も咲き出して、立派な春が始まったところ。晴れた日には里に降りて、ゆっくりと花見を愉しんだ、というわけで写真は里の花見散歩から。「どういう風に撮ってるの?」「天の邪鬼だからね、白黒にするよ」「あら、それは本当に天の邪鬼」「こんな日にカラーなんて、ありえないな」

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[写真撮影 : 2015/04 - 長野県] [photo data : 04/2015 - Nagano]
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