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[這いずり日記] 長野方面 2014/早春その4

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そういうわけで行ったり来たり中。今回、理事は松本で仕事があり、小屋から通勤という新しい試みも行った。


前回帰ってから三日、今回最大のトピックは、当地夏鳥最大のスター、クロツグミの到着だ。何かそれらしいのが囀っているな、と思って注意していたが、朝、アカハラ、シロハラと一緒に雌雄のクロツグミを視認した。キビタキやセンダイムシクイよりも早く来たのはちょっと意外だが、これで日中の音楽が俄然深みを増した。

葉が落ちていて、獣が浮き足立っているこの季節が、案外秋よりも哺乳類の観察に適していることも新たな発見。まだ冬毛、黄金色のテンが悠々と視界を横切る。リスはつがいでくつろいでいるし、ノウサギはいつものヒノキ林に日中常駐している。

日中は20度を上回り、虫はクジャクチョウ、キベリタテハをはじめ、越冬していたタテハが一気に増えてきた。蛾も増えており、鱗翅類がまず先行している印象だ。

とは言っても、大雪の影響もあって、今年、植物の春は遅い。桜どころか、コブシもまだ咲いていないから、去年に比べて十日以上遅れていることになる。アブラチャンの木は、雪に埋もれなかった高い木から、まず咲いている。低いのはダメなのかな、と思ったがそうでもないらしく、ゆっくりつぼみを用意しているようだから、埋もれた分遅れているのだろう。そう言えば、1mまでの潅木が結構傷んでいる。鹿に食われた影響もあるのかも知れない。

ツバメが来たの来ないのと書いたけれど、よく見たらイワツバメだった。一体ツバメは来たのかどうか、結論は持ち越し。


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[写真撮影 : 2014/04 - 長野県] [photo data : 04/2014 - Nagano]
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