[這いずり日記] ヤマネがいるようだ〜長野方面2016/秋その5
10/19/16 23:41 category :travelog
東京でミーティングをいくつかすませて、また一泊で帰る。うっかりしている間に最低気温は4度まで来ていて、こうなると氷点下も間もなくだ。口癖のように言っているが、まことに速い。速すぎる。
連休をはさんだのでその間は賑やかだったが、連休を過ぎてみるとひたすら静かで、さぁ君はこれから何をするのかね?という森の語る声が幻聴として聞こえてくる(嘘)。静かなのは人がいないせいだけではなく、鳥も獣も、ほんとうに静かだ。意図的に声を上げるのはカケスとイカルくらい。
だから、もうとっくに帰ったと思っていたキビタキやツツドリを見かけて驚く。キビタキなど、先月の中ごろに東京の家に来ていたというから、あるいはここにいたものではなく、北の方から戻ってきた後発隊なのかもしれない。動物も鳴かない。もともと鳴かない兎が、今時分は小屋の裏の薮に常駐しているのがわかったのは、毎回そばを歩くと跳んで逃げて行くからだ。
よいことがいくつかあった。まず、夏のあいだ小屋の前の林の木にかけていたセンサーカメラ(雪がない時期に地表を画角に入れて設置すると、揺れ動く葉にいちいち反応して用をなさないため、木にかけておくことが多い)のカードを久しぶりに回収したところ、リスやテンに混じって、ヤマネが写っていた。間接的ではあるが、ここにいるのかいないのか、かなり気になっていた珍獣の初認になる。それから、キノコの季節になって、小屋のまわりにハナイグチが出ることがわかった。以前北海道育ちの母が生きていた時、ときどき郷里から「落葉樹」という名前のうまいキノコの水煮を確保して家族で食べていたが、改めて調べてみると、このハナイグチが「落葉樹」の正体らしい。気候が似ているのは確かだが、これは偶然としてはうれしい。
夏のあいだ仕事にかまけていた理事は、この季節、日曜大工に夢中である。設計図もなく、段取りもなく、直観のみを頼りとして、目の前にした板や丸太をギコギコと切り、バンバンと打って行く天真爛漫さは爽快なほどで、でき上がったものはどれも傾いていたり、用をなさなかったりするが、本人は楽しそう、というか、もう楽しくて仕方がないと言っている。
という風に山の生活をたのしんでいたら、東京のコンピュータから音信が途絶えた。帰って調べると、結構重症だ。家もそうだが、コンピュータにも時々こうやって愛情を試されることがある。まことに面倒くさい。
↓たまたま通りかかった神社が祭だった。しかし、いくら祭で食器を洗うのだと言っても、水を祀る神社の泉で中性洗剤を使ったらいかんだろう。
↓下の部落の人の話だと、天候不順で稲刈りが遅れているらしい。
↓マムシグサもこんなになっている。
↓権現ファミリー。たまには違う方角から。
↓クリック/タップで拡大するはずだが、拡大した時に見える黒いものは飛んでいるアカトンボであって、決してセンサーのゴミではない。
絶賛店じまい中:アカツメクサ、ヒメジョオン、マツヨイグサ、クサノオウ、ママコナ、オオバコ、アラゲハンゴンソウ、ヤマトリカブト、ススキ、ノコンギク?、セイヨウタンポポ、ハキダメギク、サンヨウブシ?、ヤクシソウ、イヌタデ、アキノエノコログサ、ナギナタコウジュ、この他に未同定ノギクとかヒユとかあり。基本、よほどの変わり者を除いてもう終わった、と考えて差し支えない。
[写真撮影 : 2016/10 - 長野県] [photo data : 10/2016 - Nagano]
だから、もうとっくに帰ったと思っていたキビタキやツツドリを見かけて驚く。キビタキなど、先月の中ごろに東京の家に来ていたというから、あるいはここにいたものではなく、北の方から戻ってきた後発隊なのかもしれない。動物も鳴かない。もともと鳴かない兎が、今時分は小屋の裏の薮に常駐しているのがわかったのは、毎回そばを歩くと跳んで逃げて行くからだ。
よいことがいくつかあった。まず、夏のあいだ小屋の前の林の木にかけていたセンサーカメラ(雪がない時期に地表を画角に入れて設置すると、揺れ動く葉にいちいち反応して用をなさないため、木にかけておくことが多い)のカードを久しぶりに回収したところ、リスやテンに混じって、ヤマネが写っていた。間接的ではあるが、ここにいるのかいないのか、かなり気になっていた珍獣の初認になる。それから、キノコの季節になって、小屋のまわりにハナイグチが出ることがわかった。以前北海道育ちの母が生きていた時、ときどき郷里から「落葉樹」という名前のうまいキノコの水煮を確保して家族で食べていたが、改めて調べてみると、このハナイグチが「落葉樹」の正体らしい。気候が似ているのは確かだが、これは偶然としてはうれしい。
夏のあいだ仕事にかまけていた理事は、この季節、日曜大工に夢中である。設計図もなく、段取りもなく、直観のみを頼りとして、目の前にした板や丸太をギコギコと切り、バンバンと打って行く天真爛漫さは爽快なほどで、でき上がったものはどれも傾いていたり、用をなさなかったりするが、本人は楽しそう、というか、もう楽しくて仕方がないと言っている。
という風に山の生活をたのしんでいたら、東京のコンピュータから音信が途絶えた。帰って調べると、結構重症だ。家もそうだが、コンピュータにも時々こうやって愛情を試されることがある。まことに面倒くさい。
↓たまたま通りかかった神社が祭だった。しかし、いくら祭で食器を洗うのだと言っても、水を祀る神社の泉で中性洗剤を使ったらいかんだろう。
↓下の部落の人の話だと、天候不順で稲刈りが遅れているらしい。
↓マムシグサもこんなになっている。
↓権現ファミリー。たまには違う方角から。
↓クリック/タップで拡大するはずだが、拡大した時に見える黒いものは飛んでいるアカトンボであって、決してセンサーのゴミではない。
絶賛店じまい中:アカツメクサ、ヒメジョオン、マツヨイグサ、クサノオウ、ママコナ、オオバコ、アラゲハンゴンソウ、ヤマトリカブト、ススキ、ノコンギク?、セイヨウタンポポ、ハキダメギク、サンヨウブシ?、ヤクシソウ、イヌタデ、アキノエノコログサ、ナギナタコウジュ、この他に未同定ノギクとかヒユとかあり。基本、よほどの変わり者を除いてもう終わった、と考えて差し支えない。
[写真撮影 : 2016/10 - 長野県] [photo data : 10/2016 - Nagano]
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