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[這いずり日記] 「水」の巻ほか〜長野方面2017/春その5a

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というわけで、前回の続き、5月分。連休になったので、急にあたりが賑やかになった。



町に下りて車が増えていたり、小屋の近くを双眼鏡をぶらさげた夫婦が歩いていたりするのは全然よいが、近くの林で、伐採だの改築だのでガンガンと音を立てられるのは全く嬉しくない。とくに、この繁殖の季節に、よりによって広葉樹の高木を伐り倒すのは無知でなければ悪趣味としか言いようがない。憤懣やる方のない理事は伐採工事に注文をつけただけでは足りず、小屋の中でも激昂している。すこしこわい。

逃げるように林の中に入ると、今年は
コルリが濃厚だ。去年は辛うじて囀りを確認しただけ、しかも少し上に登った地点だったが、今回は小屋に間近い斜面の薮で、少なくとも2カップルが繁殖に入っているようだ。一回見失っていたトラツグミのつがいも定着。運が良ければ小屋に座ったままで、トラツグミの採餌の様子が眺められる。クロツグミもまとまった数が来ているし、ノジコサンショウクイ、オシドリ、だいたい心配な奴はみな出揃った。

しかし今回のハイライトは何と言ってもミゾゴイの初認だった。全くノーマークの地点で、想像もしていなかった鳥が出たのだから本当に驚いた。前から、時々大きめの謎の鳥が地面から飛び立って消えるという体験をしているが、ミゾゴイだったのかも知れない。前に台湾で
ズグロミゾゴイを見ているから背格好や生態には多少の知識はあったのだが、それにしてもミゾゴイか。びっくりした。そう言えばアマガエルも雨になるとケコケコ鳴いている。

虫はぼちぼちだが、マルクビツチハンミョウ、それから自分では未確認だけれどヒメギフチョウ(来春のたのしみができた)。

花はまぁ春の盛りといっていいだろう。いろいろの花が、開いて、また去って行く。とは言っても地味なものだが、うれしいが多少はかない。絶讃開花中(確認したもののみ):[終了]アブラチャン、キバナノアマナ、[間もなく終了] アズマイチゲ、
フキ、ニッコウネコノメソウ、ヤマエンゴサク、コブシ、[開花中] カキドオシ、ワサビ、西洋タンポポ、ヒメオドリコソウ、タチツボスミレ、エイザンスミレ、ボケ、ヒカゲスミレ、ニリンソウ、ミヤマエンレイソウ、ヤマウグイスカズラ、ヒトリシズカ、ヒゲネワチガイソウ、ワダソウ、コハコベ、イヌナズナ、サクラソウ園芸種、タネツケバナ、シバザクラ園芸種、ユキヤナギ、未同定ヤナギ x 2、ミツバツチグリ、セントウソウ、ヒメカンスゲ、レンプクソウ、[ニューエントリー] サクラソウ、オオカメノキ、マメザクラ、ヤマザクラ、イカリソウ、ヘビイチゴ、未同定キイチゴ、ホソバノアマナ、ムラサキケマン、ヤマブキ。

写真は水、その他ということで無理やり。
残りは
ということで。

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木の巻

[写真撮影 : 2017/05 - 長野県] [photo data : 05/2017 - Nagano]

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