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クロスジギンヤンマ - Blue-spotted Emperor - Anax nigrofasciatus

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子どもの頃のあこがれ、ギンヤンマ。いろいろ待ったけど、やっと撮影できた。


小屋の周りにはオニヤンマが生息していて、アブが増える七月末、待ってましたとばかりに現れてはすいすいとアブを捕食している。裏の水流も、近くの川岸ももっぱらオニヤンマの領域で、目がなれてくると、小屋の出入り口にぶら下がっていたり、腰を下ろした川の石に止まったり、思いのほかフレンドリーというか無頓着なトンボだ。

ギンヤンマはというと、農業用水のため池にいる。ため池と言っても林の中の静寂な環境で、オシドリはじめ色々な
カモが休んでいくし、フクロウやミゾゴイも近くに出る、僕にとっては大事なフィールドだ。今年の冬はここで狐とも近距離の見つめあいをした。だから用事がなくとも定期的に出かけて、観察したり、単に休憩したりしているのだが、六月になるとここに爽やかな色彩のギンヤンマが現れて、精力的に他のトンボを追っているのが見える。

ただトンボは撮るのが難しい。あちらと思えばまたこちら、速度は尋常ではないし、まず焦点さえ合わない。そのくせ、気まぐれにホバリングするのがまた気に障る。ならばとホバリングしがちな地点にピントを合わせて待っていると、急にルートを変えたりするし。目で追い、指で押すというスタイルから宗旨替えをするつもりはないので、愚直にカメラ越し、目で追って行くのだが、だんだん疲れてしまう。そこで鳥が啼いたりすると、つい集中力が途切れる、というのがいつものパターンだ。

この写真を撮った時は、運良く産卵する♀に気付いたのがすべてだった。ほんとうは、明るい緑に明るい空色という、信じがたいようなカラーリングの♂を撮りたいのだが、まだ今の集中力だと難しい(笑)。まぁ、そのうち止まっているのに出会うこともあるだろう。

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[写真撮影 : 2017/06 - 長野県 - 体長約70mm - 個人的博物館本館のトンボのなかまのページへ]
[photo data : 06/2017 - Nagano, Japan - abt 70mm L - Cordulegastridae - visit the main museum “
Dragonflies”]
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