pmnh wildlife portrait archive : travelog

[お知らせ] 本館の哺乳類の部(日本語版)の改築が完了しました

本館の第二期工事、哺乳類の部(日本語)の改装が終わりました。既に公開しております。


工事の概要や目的はほぼ一年前(もう一年経ったんだ)、第一期工事が終わった時点で書いたことと全く変わりありません。鳥の部でやったことを、同じように哺乳類に当てはめた、という作業でした。鳥に比べれば写真の数が少ないので、思ったより早く済みました(一年の大半は、鳥の英語版に費やしています)。

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但し。いままでは棲息環境別の部屋構成(熱帯雨林、人里、山岳、など)にしていましたが、これを変更し、他の部と同じように、分類別にしました。子供の時の愛読書であった哺乳類の図鑑で、棲息環境別に見開きの絵になっているのが本当に好きで、あれを少し目指したのですが(笑)、数が増えると処理に困り、またどこに掲載されているのか本人でも判らないなど維持が一苦労でしたので、潔く諦めました。

また、従来、監禁・禁固されている個体(動物園を含む)や、自動撮影機を用いた写真は別扱いにし、原則扱わないという方針を堅持していましたが、それを若干ゆるめ、アイコンを付けて区別した上で、他の写真と同列に並べることにしました。後者は最近、トレールカメラで近所の哺乳類の動向を追ったりしていますので、そういうものの置き場としても機能させたい、という理由によります。

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前回も同じように感じ、同じように書きましたが、ネット内外で得られるリソースの量や質が20年前とは比べ物にならないほど向上していますので、そういうものを効率良く参照することで、だいぶ誤同定を直すことが出来ました。和名についても日本哺乳類学会の推奨リストがリリースされたことで、ずいぶん楽になりました。とは言え、やっぱり齧歯類が難物ですが。

今後の予定は、まずは今回公開したものの英語版を年内くらいをメドに仕上げ、その後はどうするか決めていません。巨大な分類ツリーにするという野望もあったのですが、あまりに時間がかかるので、多分それは断念し、まずはいま既にあるものを大事にするなど、現実的な視野の範囲内で進めて行きたいと思っています。やっぱりたまっている写真を出したいですしね。






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