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[這いずり日記] 「空」の巻〜長野方面2017/春その2a

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三月の後半は二週間ほど篭っていた。前半は楽しく過ごしていたのだが、最後の一週間は手間のかかる仕事をいくつかかかえて缶詰状態、散歩もままならず。それでも窓の外が雪景色だったりするのは気持ちがよいのだった。

相変わらず周期的に、降ったり積もったりしているが、少しずつとは言え気温が上がってきただけに速やかに融けて行く。落葉松の芽はまだまだふかないが、それでもまぁ、千昌夫の北国の春といった風情だ。

今回の最大のトピックスは、当地では初めて、トラツグミを視認したこと。しかも同じ場所で二回、しかもつがい。僕も至近距離からこの鳥をじっくり観察したことは初めてで、ちょっとしびれた。
ハトのような、雷鳥のようなフォルムで、ジョウビタキみたいに屈伸運動をする。しかも、さほどは物怖じしない。前から、夜、時々風に乗ってこの鳥の寂しげな声が聞こえてたような体験が何度かあり、そうだろうなと思ってはいたものの、対面はまた格別である。

同じ場所でつがい、と言えば、
ウソもそのように確認できた。ウソ、トラツグミ、いまひとつ習性とこの土地との関わりがよく判っていないのだが、繁殖に繋がってくれればよいなと心から思う。このほか、キバシリも久しぶりに見た。鳥の観察という点では、実りの多い滞在だったと言える。

間違えないように断言しておくと、もうすっかり春なのであって、鳥はつがっていて、近くでは
フクジュソウしか咲いていないとは言え、花の匂いも漂っている。ワサビなんかも芽吹いて、フキノトウやヤブカンゾウの芽狙いの山菜取りもうろちょろし始めた。

空もうずうず、というか、わじわじ、というか、何か違った風が感じられたので、まず空の写真から。ほらまぁ、春と言う感じでしょう。

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水の巻に続く
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[写真撮影 : 2017/03 - 長野県] [photo data : 03/2017 - Nagano]
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