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[這いずり日記] 長野方面 2014/晩秋その1

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この季節の気候は単純。部屋の電灯のスイッチみたいに、陽が出るとじりじりと暖かい。そして陽が出ないと、暗くて陰鬱な日になる。


一週間ぶりに山に上ると、小屋は100羽近くのツグミの群れに占拠されていた。寄せ返す波みたいに、僕が動くとさっと逃げ、また間合いを詰めてくる。そして気がつくとすぐ頭上でケヤキの実を食べていたりする。またずいぶんハイだな、と感じたのも道理、翌日はもう一羽もいなかった。渡りの途中で立ち寄って、栄養の補給をしていたのだろう。

ハイなツグミの傍らで、
ミヤマホオジロの小群や、アトリの残党なども姿を見せていたのだが、こちらも滞在の後半には見えなくなった。この季節の鳥は出入りが激しい。わづかに、カシラダカは居を定めたと思われる。そしてタカが見やすい。

明け方の最低気温は -3.5C。それでも陽が出るとどこに隠れていたか、ハチ、タテハ、トンボなどはまだ飛ぶ。ただオツネントンボは耐寒仕様と見えてあいかわらずぶんぶんと飛んでいる。

山の上の方は白くなったり、またとけたり。雪が降るまでの執行猶予の気分が、山麓を包んでいる。

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[写真撮影 : 2014/11 - 長野県] [photo data : 11/2014 - Nagano]
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