[這いずり日記] 長野方面 2014/冬その2
01/31/14 13:17 category :travelog
いつもの場所に四日ほど。近所にある測候所の観測によると、この地域で統計的に気温が一番下がるのは一月末で、だいたい25日過ぎから2月5日くらいまでは平年値で最低気温が -9度を下回る。寒い場所に拠点を設けて半年。やっと、一年で一番厳しい寒さの時を迎えたことに気持ちは高揚する。そして若干の緊張もある。
前回より少し減った積雪を踏みしめて到着してみると、確かに寒いは寒いが、身構えてもいるから、案外大したことはないな、とも感じる。それでも翌朝は見事なダイヤモンドダスト。こちらも久しぶりだが、理事は初めてで窓の外を驚き見入っていた。ただ寒かったのはこの朝まで。この後は寒さも緩み、最終日などは日中は10度を越えて、雪は目の前で見る見る融けていくのだった。厳しいと聞かされていた昨年に比べると雪も少ないし、温度も下がらない。ゆるい冬なのかも知れない。
鳥は丹念に見たが新顔はなく、昨年より明確に多いルリビタキのほかはシロハラだとかモズだとか、東京にもいるようなのが目立つ。ならば雪のあるうちに、と哺乳類の勉強につとめた。懸案の鹿道のマッピング。谷あいに伸びた鹿道を下流に向かって辿ってゆくと、やがて踏み跡は急斜面をトラバースして、崖の上にある車道に出た、のだが、そこには電気柵が張り巡らされていたのでびっくり。さらに斜面を巻くように凍った踏み跡を辿ると、墓地のところから上の畑に出ることができてほっとした。林の中の鹿道は、狐、狸、テンも利用しているようだ。中途にはタヌキのため糞場もある。
以前は、上流のどこかに寝床があり、夜になると谷を下り、僕の小屋の裏手を通って下流の畑に抜け、食事をして明け方に戻ってくるのではないかと思っていたが、センサーカメラの報告などを見るとどうもそう簡単でもないらしい。うろついているのは1ないし2グループで、昼間は案外小屋の近くで休んでいる気がしてきた。少なくとも今の季節は、谷間に留まっている時間が長いのかもしれない。まぁ畑も雪に覆われているわけだし。
というわけで、調査はすすむ。写真は上が里の大山祇神社、下が林の中の鹿道。
[写真撮影 : 2014/01 - 長野県] [photo data : 01/2014 - Nagano]
鳥は丹念に見たが新顔はなく、昨年より明確に多いルリビタキのほかはシロハラだとかモズだとか、東京にもいるようなのが目立つ。ならば雪のあるうちに、と哺乳類の勉強につとめた。懸案の鹿道のマッピング。谷あいに伸びた鹿道を下流に向かって辿ってゆくと、やがて踏み跡は急斜面をトラバースして、崖の上にある車道に出た、のだが、そこには電気柵が張り巡らされていたのでびっくり。さらに斜面を巻くように凍った踏み跡を辿ると、墓地のところから上の畑に出ることができてほっとした。林の中の鹿道は、狐、狸、テンも利用しているようだ。中途にはタヌキのため糞場もある。
以前は、上流のどこかに寝床があり、夜になると谷を下り、僕の小屋の裏手を通って下流の畑に抜け、食事をして明け方に戻ってくるのではないかと思っていたが、センサーカメラの報告などを見るとどうもそう簡単でもないらしい。うろついているのは1ないし2グループで、昼間は案外小屋の近くで休んでいる気がしてきた。少なくとも今の季節は、谷間に留まっている時間が長いのかもしれない。まぁ畑も雪に覆われているわけだし。
というわけで、調査はすすむ。写真は上が里の大山祇神社、下が林の中の鹿道。
[写真撮影 : 2014/01 - 長野県] [photo data : 01/2014 - Nagano]
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