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[お知らせ] 本館の植物の部(日本語版)の改築が完了しました

やや唐突ですが、個人的博物館の植物の部を全面リニューアルし、新フォーマットに移行しました。新フォーマットへの移行は、鳥の部、哺乳類の部に続いて三つ目です。

もともと改修は昆虫の部などの方が先行していたのですが、ここに来て植物に急転回したのにはいくつか理由があります。ひとつは、ここ五、六年、一定の力を配分して植物の写真を撮っていたので、種子植物の各目をカバーするくらいのストックが貯まったこと。それから、各種リソースの密度や画像検索AIの精度が上がってきて、昔、南米やらアフリカやらで撮った写真にでも「あたり」が付けられるようになってきたことです。

とは言え、ここ20年、鳥だの獣だのをメインに撮っていて、植物は「歳をとってからだ」と広言していたのですから、あちこち行っている割には、使えるような写真は多くありません。まぁそれでも、散歩に行けば、周り中、世界中、世の中は植物だらけ。足りなければそこら辺で補充すればいいや、という気楽さが心に満ちています(笑)。

そういう事情なので、まずは容れ物を作ることに主眼を置きました。従って、従来基準では有り得ない、部屋はあっても中身がほとんど空っぽ、というようなものも乱造しましたが、きっと、おそらく、たぶん、いずれ、少しずつ、格好がつくくらいには埋まるでしょう、と楽観しています。まずは700コマくらいからのスタート。なかなか判ってもらえないと思いますが、容れ物がある喜び、というものを感じています。

しかし、例えば鳥ならば、世界でも1万種くらいですから、あるカテゴリの種類を網羅するという可能性はゼロではないのですが、植物や昆虫ではかなわぬ望みとなります。たとえばアカシアという植物がありますが、オーストラリアに生えているアカシアの種類だけで1,000以上あるわけで。これは笑ってしまうしかない。

この後、英語版にかかり、昆虫に戻って、然る後、動物全体の配置を(分類系統学の知見にできるだけ近づけるように)やり直して、それで、リニューアルはひと段落でしょうか。まだ道は遠いのですが、のろいながらも、一応進んではいます、というご報告。

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PS 植物の再編にともない、菌類は一旦公開中止しています。追って、全体の再編に併せて部屋を用意する予定です。
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