[更新情報] スリナムの鳥 その8 (アラパウその1、パート1/3)
04/30/21 22:52 category :update info
アラパウは、スリナムの西南部、ガイアナ国境近く、コランティン川沿いにある。現地の地形を思い出し、思い出し、Google Map などで目を凝らしてみても、真緑の原生林のまっただ中であって、少な目に見積もっても、周囲100km 圏内に自動車用の道路はない、つまり自動車がいない。(*)
同世代人で、100km 圏内に自動車が一台もない場所、それも内陸に身を置いた人は少ないのではないかと思うが、つまり、そういう場所に行ったわけだ。
ではどうやって行くかと言うと、セスナをチャーターする。ジャングルにもぽつん、ぽつんと飛行場、というか滑走路が切り開かれていて、むろん未舗装の単線ではあるが、インディオやマルーンとの物資輸送（場合によってはコロンビアから麻薬が来ることもあるらしい）などに使われている。パラマリボから約400km、2時間弱のフライトになる。
現地でどうやって移動するかと言うと、これはもう、インディオと話をつけてカヌーで移動するのだ。カヌーと言っても、ちゃんとヤマハの船外機がついている10mくらいの大きなもの。これで、日本の感覚で言うとチョー大河であるコランティン川やその支流を行ったり来たりする。
で、どこに滞在するかと言うと、滑走路の近くのインディオの集落から上流に10km、カヌーで二時間弱のところに、セスナのオーナーと言うか飛行機会社の社長がかつて宿泊施設を拓いたのだ。ただ設備が老朽化し、客も来ないしということで、事実上の閉鎖というか、何年も放置されていた、のを僕たちは知らなかった。
旅の準備をしている時、昔の資料を元に、鳥仙人に、折角だから人の来ないとこ行きたいな、アラパウなんて一回行ってみたいな。というと、鳥仙人は、あそこは鳥類の調査で滞在したことがある。うんいいところさ。飛行機会社の社長に聞いたら、泊れるっていうから予約したぜ、なんて感じでルンルン、と話を進めていたが、いざ飛行場で降ろされたら、インディオに話はついてないし、ロッジは半分廃虚だし、ってことで愕然とした。
というあたりの話を、以前ここに掲載しようと思って途中まで書いたのだが、見つからない。見つかったら次回はそれを掲載することにする。
いろいろ大変な体験もして、理事は死を覚悟したとか語っているが、まぁ、今考えると得難い、いい経験をした。あの、自動車の音がしない世界のこと、青い空、白い雲、中洲のヨタカやごうごうと流れる水のことを思い返すと、せいせいして、清々しい心持ちになる。
* 過去に、一度鉱山用の道路が開かれたという歴史はある。
ともあれ更新リスト。
Striated Heron, Rufescent Tiger-Heron, Western Cattle Egret, Capped Heron, Large-billed Tern, Variable Chachalaca, Blue-throated Piping-Guan, Black Caracara, Red-throated Caracara, Violaceous Euphonia, King Vulture, Greater Yellow-headed Vulture, Black Vulture, Smooth-billed Ani, White-plumed Antbird, Dusky-throated Antshrike, Black-chinned Antbird, Amazonian Barred Woodcreeper.
日本語は
ササゴイ, トラフサギ, シロゴイサギ, ニシアマサギ, アマゾンアジサシ, アオノドナキシャクケイ, カワリヒメシャクケイ, キノドカラカラ, アカノドカラカラ, スミレフウキンチョウ, トキイロコンドル, オオキガシラコンドル, クロコンドル, オオハシカッコウ, クロアゴアリドリ, ノドグロアリモズモドキ, シロエボシアリドリ, ヨコジマオニキバシリ。
あと二回くらいはアラパウが続きます。
[写真撮影 : 2017/08 - スリナム・アラパウ] [photo data : 08/2017 - Arapahu, Suriname]
同世代人で、100km 圏内に自動車が一台もない場所、それも内陸に身を置いた人は少ないのではないかと思うが、つまり、そういう場所に行ったわけだ。
ではどうやって行くかと言うと、セスナをチャーターする。ジャングルにもぽつん、ぽつんと飛行場、というか滑走路が切り開かれていて、むろん未舗装の単線ではあるが、インディオやマルーンとの物資輸送（場合によってはコロンビアから麻薬が来ることもあるらしい）などに使われている。パラマリボから約400km、2時間弱のフライトになる。
現地でどうやって移動するかと言うと、これはもう、インディオと話をつけてカヌーで移動するのだ。カヌーと言っても、ちゃんとヤマハの船外機がついている10mくらいの大きなもの。これで、日本の感覚で言うとチョー大河であるコランティン川やその支流を行ったり来たりする。
で、どこに滞在するかと言うと、滑走路の近くのインディオの集落から上流に10km、カヌーで二時間弱のところに、セスナのオーナーと言うか飛行機会社の社長がかつて宿泊施設を拓いたのだ。ただ設備が老朽化し、客も来ないしということで、事実上の閉鎖というか、何年も放置されていた、のを僕たちは知らなかった。
旅の準備をしている時、昔の資料を元に、鳥仙人に、折角だから人の来ないとこ行きたいな、アラパウなんて一回行ってみたいな。というと、鳥仙人は、あそこは鳥類の調査で滞在したことがある。うんいいところさ。飛行機会社の社長に聞いたら、泊れるっていうから予約したぜ、なんて感じでルンルン、と話を進めていたが、いざ飛行場で降ろされたら、インディオに話はついてないし、ロッジは半分廃虚だし、ってことで愕然とした。
というあたりの話を、以前ここに掲載しようと思って途中まで書いたのだが、見つからない。見つかったら次回はそれを掲載することにする。
いろいろ大変な体験もして、理事は死を覚悟したとか語っているが、まぁ、今考えると得難い、いい経験をした。あの、自動車の音がしない世界のこと、青い空、白い雲、中洲のヨタカやごうごうと流れる水のことを思い返すと、せいせいして、清々しい心持ちになる。
* 過去に、一度鉱山用の道路が開かれたという歴史はある。
ともあれ更新リスト。
Striated Heron, Rufescent Tiger-Heron, Western Cattle Egret, Capped Heron, Large-billed Tern, Variable Chachalaca, Blue-throated Piping-Guan, Black Caracara, Red-throated Caracara, Violaceous Euphonia, King Vulture, Greater Yellow-headed Vulture, Black Vulture, Smooth-billed Ani, White-plumed Antbird, Dusky-throated Antshrike, Black-chinned Antbird, Amazonian Barred Woodcreeper.
日本語は
ササゴイ, トラフサギ, シロゴイサギ, ニシアマサギ, アマゾンアジサシ, アオノドナキシャクケイ, カワリヒメシャクケイ, キノドカラカラ, アカノドカラカラ, スミレフウキンチョウ, トキイロコンドル, オオキガシラコンドル, クロコンドル, オオハシカッコウ, クロアゴアリドリ, ノドグロアリモズモドキ, シロエボシアリドリ, ヨコジマオニキバシリ。
あと二回くらいはアラパウが続きます。
[写真撮影 : 2017/08 - スリナム・アラパウ] [photo data : 08/2017 - Arapahu, Suriname]
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