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[這いずり日記] よろず、割と良い〜長野方面2016/冬その3

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なにもないようで色々の雑事があり、月曜の雑事から金曜の雑事まで、そして日曜の東京の雑事に間に合うように、ひとりでだいたい一週間の山暮らし。

気温は順調に、というよりは容赦なく下がってくるけれど、案外持ちこたえているようでもあり、雪もばらばらと降るものの、ずっしりと積もる程のことにはならず。それでも、寒目の日に気温データを追ってみると、一日のうち 3/4 は氷点下のレンジにあったりする。道理で、歩けば地面がサクサクと硬いわけだ。今のところの最低気温はマイナス6度くらいだが、もう何度もマイナス6度に達している。

渓流の堰堤の下に、思いがけずカワアイサ(!)を見つけたほかは、アトリばかり目立って種類の豊かさには欠けると言う全体的な傾向は変わらない。ただ、全く寂しさを感じさせないほど、アトリの数が多い。前回は
群が分散したというような観察を書いたが、その後集結し、また分散しつつ、結構な数が常に常駐している。木の上でぷちぷち、そして落ち葉をつまんでカサコソ。気が向いて下の部落を歩いて回ってきたが、ここにも大きな群れが来ていた。いまのところ、今年の冬はアトリの冬だ。ならばアトリを堪能しよう。

寒いけれど、寒いことは決して嫌いではないし、葉っぱの落ちた林も、氷結した池も、見ていて飽きない。葉が落ちて見通しが利くから、鳥獣の観察にもよくて、何より人が少ない。色々なものが削げ落ちて固まる冬は、沈殿していくようで、しみ渡っていくようで、よろず、割と良い。

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毎年冬になるとこんな写真を撮っている気がする。
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上を見ると雪の線はまだ少し上にある。
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寒いので、降ってきた雪の粒がそのまま転がっていたりする。
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かわせみの池(今年はいないが)も八割方結氷して、その上に雪が降るとこういう模様になる。
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今回もちょっと絞り切れず、枚数多めでお届けしました。

[写真撮影 : 2016/12 - 長野県] [photo data : 12/2016 - Nagano]
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