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[這いずり日記] 道北往復 2015/冬

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親類に不幸があり、急きょ北海道、それもかなり端の方に強行軍の一泊二日。

いつもなら用事を済ませた後に何泊か延ばして、鳥や獣でも観察して帰るところだが、今回はそもそも年末で仕事だの用事だのが詰まっているところに無理やり詰め込んだスケジュールのため、そういうことは叶わず。ひたすら運転して、葬儀にでて、またひたすら運転して帰ってきた。

暖冬の影響で雪が少なく、道路に乾いている部分が多かったのは良かったが、逆に融けきっていない部分はブラックアイスになっており、国道とは言え、深夜の一時二時、車の全く通らないなかを運転するのは神経が消耗する。ましてや、気温がマイナス18℃までぐんぐん下がり、濃霧が立ちこめて視界がなくなると、相当厳しい。速度を落とし気味に、努めて平常心を保つ必要があり、寒いから決して血も湧かず肉も踊らないが、精神力の涵養にはなかなかよい訓練かもしれない。

翌日、上空をオジロワシが飛び、道路をキツツキが渡って行くのを横目で見たが、結局持って行った鳥カメラはとうとう出す機会、というか時間がなく、やむなくそのまま撤退してきた。写真は、有り体に言えば、宿泊施設から葬儀場までの道の風景と、本日帰路の運転中の風景を撮ったものになる。

まぁしかし、野を越え山を越えて、雪や氷を踏みしめて到達したそのさらに先に、僕のことを知っていて、かつその人達のことを僕が知っている人々が住んでいる、というのは不思議なことだし、また有り難いことだと思うのだった。

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[写真撮影 : 2015/12 - 北海道] [photo data : 12/2015 - Hokkaido]
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