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[這いずり日記] 長野方面 2015/初夏その1

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いろいろと事情があって三週間ぶりにひとりで小屋入り、一週間。


甑島にも行ったし、いろいろと仕方のないことではあったのだけど、一年のうちで一番大事な三週間をミスったという落胆は否定できない。イボタガもちょっと観察しただけで、心中期するものがあった撮影はできなかったし、何よりもう葉っぱがフルに繁っているので、唐突に、今年の鳥の撮影の季節は終わってしまった。

その鳥は、センダイムシクイがちっちょぶい、ちっちょぶいとひたすら健闘しているが、他の種は今一つ賑わいに欠ける。ノジコや
キビタキも昨年の勢いはないし、全体に、衰退する自然そのまま、静かな初夏の入りといえる。

蝶の出も幅に欠ける気がするが、それでも膨大な数の
ウスバアゲハが布きれのように舞っているのは例年通り。アシナガバチやスズメバチは巣作りを開始し、トラカミキリも飛び出した。もちろん、カメムシとか寄生蜂とかハナアブとかハンミョウとか、色々と三週間前にはほとんど見なかったものが増えている。

まぁそれでも引き続き、よい季節だ。暑からず寒からず、雲は輝いて、青葉は目に沁みる。小屋も緑の中にうずもれて、隠れ家として正しい佇まいを取り戻した。さぁ、夏に向かってゆこう。

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甲斐駒もご機嫌だ。

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胡桃も絶好調だ。

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[写真撮影 : 2015/05 - 長野県] [photo data : 05/2015 - Nagano]
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