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[這いずり日記] 長野方面 2013/晩秋

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這いずらない定期便日記、一週間ぶり。この季節山の印象は目まぐるしく変わる。先週まで基調色だった落葉松の山吹色はくすみ、あるいは欅の葉とともに抜け落ちて、むきだしの枯れ枝が目立つようになった。

先週 2,800m のところにあった雪の最前線は、南面でも 2,000m くらいまで一気に下りてきて、1,200mでも実際に雪がちらつき、またうっすらと積もった。朝方の気温はだいたい -5C 前後。空気は張りつめている。

昨年は同じ時期にジョウビタキを認めたが、今年はまだ渡り鳥はカシラダカのみで、留鳥のイカルや
ヒヨドリがのんびりと日向ぼっこをしている。虫はトンボハチがまだ若干数生き残る一方で、フユシャクなどしぶとい冬の蛾が細々と出た。

月が出たので夜の森を歩くと、ガサガサと哺乳類が逃げてゆく。音の大きさから鹿だろうか。動くものは無理だが、ぼんやりと道が月明かりで明るいような晩、風景なら手持ちで撮影ができる。銀塩の頃とは隔世の感がある。

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[写真撮影 : 2013/11 - 長野県] [photo data : 11/2013 - Nagano]
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