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[這いずり日記] 長野方面 2013/秋その2

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南信の諏訪地区に通い始めてちょうど一年、拠点の構築が完了してこれで一段落。旅日記を標榜しつつ、最近は長野と東京の往復ばかりで退屈に思われたかも知れないが、まぁ、そういう事情である。

長野に小屋掛けしたのはいくつか理由がある。きっかけは仕事上の要請に発したものだが、震災以後、東京住まい・人間(じんかん)の暮らしにすっかり嫌気が差したことも大きな原動力になった。言ってみれば、ポスト震災の生活環境リストラクチャリング。今後は浮世のしがらみで東京に軸足を起きつつも、事情のゆるす限り山籠もりしようと思う。同意しつつも最初は半身の構えだった理事が、最近は山林の生活にすっかり満足しているようなので心強い。

標高が高く陽射しが容赦ないとは言え、だいたい東京とは気温が10度違うので、今の季節は日によって最低気温は四度くらいまで下がる。昆虫は逃げ去るように姿を消し、わづかに
ヤママユシタバガなどの大物と、トンボなどが残るくらいになった。それと死に場所や冬ごもりの場所を探す蜂やカメムシが少々。鳥が端境期とは言え、これからは定温動物の世界になる。寂しいようでもあり、楽しみでもあり。

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[写真撮影 : 2013/09 - 長野県] [photo data : 09/2013 - Nagano]
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