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[這いずり日記] 愛媛・波方および高縄山 2010/夏

東予方面に用事があったのでわづかな期間だが居残った。今回のコンセプトを「よく横を通ったが行ったことがない場所に行く」ということに定め、今治で車を借りて出発した。

まずは今治郊外にある近見山、と思ったが、順序としてまず昔から色々とお世話になっている波方の神社に挨拶せねばなるまい、と思い直し、蚊の猛襲に困りつつ、お参りから始める。波方まで来てしまうと、近見まで戻るのもちょっと勿体ないので、波方の半島の西側に目標を変更し、大角鼻から梶取鼻へと転回した。波方の鉄工所から先は未知の世界なので新鮮である。結局その日はそこで時間切れとなり二十年ぶりの鈍川へ入った。

翌日は西へ、高縄山に向かった。北条の辺から見るとアンテナの立っている奥山である。四国は思いのほか山が深いから、高縄山にしろ、四国カルストにしろ、原生林が残っている場所はちょっとした怖さが残っているが、また思いのほか伐採も進んでいるので、生物相は全般に貧しい気がする。それでも、ツノカメムシの群れに次々と体当たりされたり、樹上のシマヘビから睨まれたりして、少し気を取り直した。

結局半日で山を下りて、そのまま帰路についたから、半日+半日で正味一日分だが、まぁそれでも行ってよかった。梶取鼻にしろ、高縄山にしろ、たじろぐほど車道の狭いのも、また四国らしくてよかった。


[写真撮影 : 2010/07 - 今治市波方町] [photo data : 07/2010 - Namikata, Ehime, Japan]
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