pmnh wildlife portrait archive : insects

オビヒメヨコバイのなかま - a Leafhopper - Naratettix cf. zonatus

1909obihimeyokobai_kn0925_w
大々的に虫を呼ぶというつもりはなく、その時々で何が出ているのかチェックするために外の蛍光灯をつけておくことがある。この日はもう九月だと言うのに、ずいぶんヨコバイが出る日だった。

もう深夜。見慣れた顔の連中に新顔も交じっているようなので、注意深く、ちっこいのを一匹、一匹とチェックしていたら、すごいのが居た。体がどう見てもオムライス。頭はと見ると歌舞伎の隈取りのような柄に、性格の悪そうな眼がついている。

写真を撮りながら、喜びと可笑しさで(軽く)ぷっと笑ったら、あっという間に跳び去った。なにせ体長は 3mm とか 4mm とか、それくらいしかなさそうな、ちっこい中でもかなりちっこい方のヨコバイだったから、全く不注意なことだった。側方から巨大な物体(レンズ)が迫るところ、天地を揺るがすような鳴動を感じて肝を潰したのではあるまいか。

1909obihimeyokobai_kn0925
1909obihimeyokobai_kn0939

たぶんオビヒメヨコバイ N. zonatus と呼ばれているものだと思うが、手許の図鑑において同じ柄のものに別な種名がふられているので、なかまということにしておく。


[写真撮影 : 2019/09 - 長野県 - 約4mm - 個人的博物館本館のセミ・ウンカ・アブラムシのなかまのページへ]
[photo data : 09/2019 - Nagano, Japan - abt 4mm L - visit the main museum (“
Cicadas, Leafhoppers, etc”)]
[Sleeker_special_clear]