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アブラゼミ - Large Brown Cicada - Graptopsaltria nigrofuscata

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今年はアブラゼミが少なかった。東京も一頃はミンミンゼミが減り、ニイニイゼミがほとんど絶滅して、終わりに出てくるツクツクボウシを抜かしたらアブラゼミの天下だったような時期もあったが、色々と変動があるようだ。そもそも昼間鳴かなくなったし。

友人の亡くなった両親の食器を少し貰えることになって、八月中旬、鶴川に行った。一息つきに玄関を出て門の横の階段に腰を下ろすと、これがどうしたことか久々に聞くアブラゼミの近距離大合唱になっている。門の横の四畳半くらいの小さなスペースに定石通り松の木が二本植わっていて、そこに、いるわいるわ、蝉の鳴き乱れ姿。

何かここに惹きつけるものが、と考えたが、ひょっとすると下が土になっている適当な木がなくなって、あるいは何か緊急の事態があって、救命ボートのようにここに集結しているのかもしれないとも思う。立ち寄っただけの土地だからよく分からないが、もとよりこの異常な暑さ、また集まり方も少々尋常じゃないので、そういうことを考えたくもなる。

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[写真撮影: 2013/08 - 東京都 - 約60mm - 個人的博物館本館の「セミ・ウンカ・アブラムシのなかま」のページへ]
[photo data : 08/2013 - Tokyo, Japan - about 60mm L - go to "
Cicadas, Leafhoppers, etc" in the main site]
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