pmnh wildlife portrait archive : insects

ミスジミバエ - A Fruit Fly - Zeugodacus scutellatus

1211misujimibae25_w
毎冬、どういうわけか冬になるとハエが一匹迷い込んでくる。ミスジミバエ。体に「三筋」のある「実蝿」の意味であって、もともと烏瓜が専門職の耐寒仕様らしいのだが、窓から外に追い出しても、すぐ戻ってくるのはやはり家の中の方が過ごしやすいのだろうか。

今年も一匹、先週から応接間に住みついていて、すっかり仲良くなってしまった。どのくらい仲が良いかと言うと、ソファで寝ていると、遊ぼう遊ぼうと顔の辺でブンブン飛び回り、仕方なく起き上がると近くまで来てぽつん、と停まる。そして、僕がおい、と手を伸ばすと、嬉しそうにお手をして、指に上ってくる。と、それくらい仲が良い(笑)。

このハエは複眼がすばらしくて、光が当たると、昔のSFテレビのワープ中の飛行船みたいにキラキラと花形の紋様が目の表面に開く。だから、左手にミバエを載せ、右手に持ったLED照明を当てながらこちらもゆっくりと楽しむのである。

過去の経験によると、光の当たり方によって更に複雑な花形紋様を返すので、その辺は現在引き続き研究中としておく。

1211misujimibae251211misujimibae26

ハエと聞いて眉をひそめる向きもあろうかと思うので、シックな配色の全体像も追加しておく。

1211misujimibae28


[写真撮影 : 2012/11 - 東京都 - ミバエ科 - 8mm - 個人的博物館本館のハエ・アブのなかまのページへ]
[photo data : 11/2012 - Tokyo, Japan - Tephritidae - abt. 8mm L - visit the main museum (“
True Flies, Robber Flies and Tabanid Flies”)]
[Sleeker_special_clear]