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セアカツノカメムシ - Acanthosoma denticauda - an acanthosomatid stink bug

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最近、震災疲れか、間も悪くて、なかなか出かけられない日々が続いている。それに冬だから、虫がいないのもつらい。ハエはまだ出ないかとコンポストを覗いたり、駅に向かう道で、地味な蛾を一匹見て緊張したりしていたが、この状況を見かねたか、越冬カメムシが挨拶に出て来た。

見ればだいぶ色あせているが、東京では見たことのない立派なセアカツノカメムシだ。まだ二月九日、陽射しが強くなってきたとは言え寒さはまだ厳しいから、当然カメムシも必死で、ファンヒータの熱気吹き出し口の1m先の床にどっかと腰を下ろして、さあ撮った、煮て喰うなり焼いて喰うなり勝手にしろと嘯く。

だから僕はいそいそとマクロレンズを出してきて、しばらく思う存分撮影させてもらった。飛んで火にいる冬の虫、欲求不満も解消して気分は爽快である。理事が、そこに居座られると踏んづける、と苦情を言うので、撮影終了後、感謝の念とともに、部屋の隅に移動していただいた。しばらくは同居だ。

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[写真撮影 : 2012/02 - 東京都杉並区 - 約15mm - 個人的博物館本館のカメムシのなかまのページへ]
[photo data : 02/2012 - Tokyo, Japan - about 15mm (L) - visit the main museum ('
True Bugs')]
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