pmnh wildlife portrait archive : insects

エゾオナガバチ - Megarhyssa jezoensis - An Ichneumon Wasp

入念な探索を終え、黄色と黒の竹のような身をしならせたオナガバチが尾を天空にかざすと、尾の末端が割けて、神父の捧げる聖体にも似た白い月がにゅっと現れた。殺戮と生殖が同時に進行する秘儀にふさわしい光景だった。

蝶のように自らの存在を誇示するでもなく、双翅類の野卑に堕することもなく、外観は似通っていても、それぞれの種類が自分の生活史を隠し持つ膜翅類。蜂好きは少ないようだが、やはりどこか屈折した人が多いのかも知れない。

いつもはストックから出しているが、この写真は今日撮ったもの。ちょっと興奮したから四枚行ってみよう。





屈折した自分を捨てて撮影すると、こういう感じ。↓



[写真撮影 : 2010/05 - 東京都杉並区 - 体長約30mm - 個人的博物館本館のヒメバチのなかまのページ]
[photo data : 05/2010 - Tokyo, Japan - about 30mm (L) - visit “Ichneumon Wasps and Their Allies” (main museum site)]

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