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フクジュソウその3 - Amur Adonis - Adonis ramosa

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一昨年の春先に、「また福寿草かと言われそう」とか言って福寿草をの写真を掲載しているが、ここはもう開き直って、毎年の花のシーズンのオープニングを飾るフクジュソウの三回目。

このところ全く更新できていなかったが、それは、柄にもなく、仕事が忙し過ぎて、ここひと月ふた月、全く身動きできなかったことによる。厳然たる締切があり、そこから逆算すると、どう逆立ちしても時間的余裕がない。いきおい、あれの時間を削り、これの時間を削り、という事態に立ち至り、散歩と撮影は譲れないとしても、写真の整理(時間がかかる)は後回しにされてしまった。延び延びになっていたが、プロジェクトとしては10年越しなので、疎かにするわけにもいかない。

何とか締切を守って、そこからその期間に後回しにさせてもらった仕事を片づけたり、何やかんやで、やっと少しずつ平常のリズムを取り戻してふと見ると「お前なにやってんだ」とばかりに外では黄色い花どもが満開だ。ここは一つの節目として、この花の掲載は、やはり避けて通れないと考えることにした。とは言え、カメラを片手に、寝巻きのまま落葉の上に寝転がって30分といういい加減な撮影。頭上では馴染みのシジュウカラが「お前なにやってんだ」とあきれている。陽射しがあたたかくて気持ちいい。ああ春はあり難いなあ。

この冬は久しぶりに根雪になって、気温も、季節の最低気温は -14℃止まりだったが、おしなべて毎日寒かった。つららがぐんぐん伸びて、キツネだの
ノウサギも難儀している風だった。ここに来て急に寒気が緩み、根雪も凡そ融けたが、これがもう半月早ければ、上の方で斃れた若い鹿(徐々に弱って、ある日肉に変わっていた)も生き延びられたかなと思う。がしかし、肉食獣や猛禽類(とカラス)の餌も必要なのだから、これも運命だな。

いずれにしても、地表が顕れた日から、
アトリを筆頭に、地面で採餌する鳥は有頂天になっている。少しずつ虫も出てきていて、もうしばらくするとヒオドシやテングチョウ、スジボソヤマキチョウなどの蝶が出るだろう。ああもう半月でクロツグミも来るのか。春はうれしいけれど、あまり早く来るのは心の準備が出来ていなくて勿体ない。

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例によってまた二枚追加。花畑になっている。3/24

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シノニムは Adonis amurensis
一回目はこちら、二回目はこちら

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写真撮影: 2022/03 - 長野県 - 花径約3cm - 草丈約10-15cm - 個人的博物館本館の「キンポウゲ・ケシ・トリカブトのなかま(キンポウゲ目)のページ」へ]
[photo data : 03/2021 - Nagano, Japan - flower diameter 3cm - height 10-15cm - go to "
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