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カラマツソウ - Meadow Rue - Thalictrum aquilegiifolium

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毎年この季節になると小屋の入り口のところに上がる道の、日当たりのよいところにこの草が一本ひょろっと生えてきて咲く。それは良いのだが、今年の株はあまり出来が良くなかった。

何に追い立てられているのかは知らないが、他に競合する草や木もないのに、とにかく伸びる。伸びる。身の丈以上に伸びようとするから、先日とうとう、「あれー」と言う叫び声とともに(嘘)倒れた。折れたわけではなくて、撓んで倒れている。引き起こすと立ち上がるが、手を放すとまた倒れる。もう僕の背丈より高い。

これから花をつけようとするものを、車ではね飛ばし折るのも気の毒だから、やむを得まい、ペグを打って、倒れないようにゆるく縛ったのだが、雨のたびに「あれー」「あれー」と右に倒れ、左に倒れ、その都度縛り直して、およそ十日間。やっと晴れ間の出たこの二日に、耳かきの反対側のような白い花を咲かせた。花の下の首のところが、右に左に、蛇のようにうねっているのは、何度も倒れては空に向かった苦闘のあとを物語る。

しばらく下がって行ったところの林の中に同朋が二株あるが、そちらもだらしなく倒れて、フキの葉の上に頭を載せている。まぁ倒れたら(ほかの葉の上で)寝てればいいや、という戦略なのかもしれない。とすれば余計なお世話だったか。

近似種ミヤマカラマツは托葉がないというので、今ヘッドランプをつけて見に行ったら、目立つ托葉がついていた。それはそれとして、葉っぱはカッパの足跡みたいで愛嬌がある。

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写真撮影: 2022/07 - 長野県 - 草丈約180cm - 個人的博物館本館の「キンポウゲ・ケシ・トリカブトのなかま(キンポウゲ目)のページ」へ]
[photo data : 07/2021 - Nagano, Japan - height 180cm - go to "
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